『ブラック・ショーマン』(WOWOW)😉

127分 2025年 東宝

きのう、68歳で他界したことが明らかになった東野圭吾さんの代表作は僕も何冊か読んでいて、映画化作品もいくつか観ている。
とくに福山雅治が主人公・湯川学教授を演じた〈ガリレオシリーズ〉はどれも非常に面白く、感動的で、『容疑者Xの献身』(2008)、『真夏の方程式』(2013)、『沈黙のパレード』(2023)に続く第4弾を楽しみにしていた。

本作で福山が演じている主人公は、かつてアメリカで大好評を博し、現在は都内でひっそりとバーを営む元マジシャン・神尾武史。
故郷の高校で国語教師をしていた兄・英一(仲村トオル)が謎の死を遂げ、兄の娘で自分の姪・真世(有村架純)とともに調査に乗り出す。

原作の設定なのか、映画としての翻案なのかはわからないが、福山演じる神尾は高飛車な態度を取り、カネにもうるさく、真世とも何度も衝突を繰り返す。
ガリレオシリーズの湯川教授とは真逆のキャラクターだから、僕みたいにガリレオも観ている長年のファンに受け入れられるかどうか、観る人によって個人差があるでしょうね。

英一を殺した犯人がかつての教え子で、真世の同級生の中にいるらしい、とわかってからの展開と謎解きは東野ミステリーだけに鉄板の面白さ。
クライマックスはショーアップのし過ぎでリアリティーに乏しいようにも感じられたけど、おかげで後味がよくなっているのも確かです。

で、余談だけど、殺される国語の先生が俺と同じ英一(エイイチ)という名前とはなあ。
俺も小中高と国語は常にトップの成績で、将来は物書きとして独立することを目指していたから、少々複雑な気分になりました。

謹んで東野さんのご冥福をお祈りします。
明日、本屋に行って未読の代表作を買ってこよう。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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