『虚像の道化師』東野圭吾😁😭😢😳🤔🤓

文藝春秋 文春文庫 定価850円=税別
第1刷:2015年3月10日 第13刷:2026年9月5日
単行本発行:文藝春秋 2012年8月

フジテレビによるテレビドラマ、及び映画化作品のヒットで湯川学=福山雅治というイメージが定着した頃の文庫版ガリレオシリーズ第7作。
前半には新興宗教の教祖が「念」の力で信者を死に至らしめる第一章「幻惑す(まどわす)」、透視能力を売り物にしたホステスが登場する第二章「透視す(みとおす)」など、いかにも映像化向きのアイデアを駆使した短編が並んでいる。

狙いをつけられた人間が幻聴に苦しめられる第三章「心聴る(きこえる)」は、昔円谷プロが制作した『怪奇大作戦』(1968~1969、TBS)を彷彿とさせる。
東野圭吾さんは僕の5歳年上だから、『怪奇大作戦』からガリレオシリーズの怪事件のヒントを得ていた可能性もある(単なる推測ですが)。

一方で、第六章「偽装う(よそおう)」や第七章「演技る(えんじる)」では、湯川が〝謎解き科学者〟として活躍するばかりでなく、事件の容疑者や関係者に寄り添う心優しき探偵としての一面も見せていて、実にカッコいい。
当時の湯川は推定年齢30代後半~40代前半で、映像化作品で演じた同世代の福山雅治ともども、最高に脂の乗り切っていた時期だったんだなあ。

😁😭😢😳🤔🤓

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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