「悪かったですね」はお詫びの言葉ではない

今朝9時過ぎ、赤坂家の墓がある照蓮寺の前にて

毎年7、8月は竹原も暑いことは暑いのだが、東京よりは結構しのぎやすいと思う。
実際、きょう午後2時の最高気温を比べると、自宅のある新宿区が36℃だったのに比べて、竹原は4℃低い32℃。

我が家の前を流れる賀茂川からは終日風が吹いており、朝方や夕方にウォーキングやポタリングをすると実に快適。
気象の専門家によると、この風が東京のビル街や盆地のように熱気を滞留させないため、気温が上昇しないのだそうだ。

ただし、気持ちのいいことばかりではなくて、この時期になると、蚊、蜂、ムカデ、ゴキブリ、ヤモリにトカゲがチラホラと沸いて出てくる。
今回は蚊と蜂に1回ずつ刺され、浴室からヤモリを追い払うのにも苦労しました。

庭では雑草と庭木の枝が伸び放題。
夕方、涼しくなった頃に剪定をしていると、時々、我が家の前を通りかかった近所の人にこんな声をかけられる。

「このたびは悪かったですねえ」

謝られているわけではなく、3月末、僕が母親を亡くしたことに対するお悔やみの言葉だ。
両親がこの町の自治会に所属していた関係で、4年前の父親、今年の母親の他界は回覧板で近所に周知されている。

そこで、近所の人がたまに帰省中の僕を見つけると、母を悼む言葉をかけてくれるわけです。
ただ、東京で暮らしていると、家族を亡くして「悪かったですね」と言われたことがないから、何となくしっくりこないのも正直なところ。

広島以外でも、お悔やみの言葉として「悪かったですね」と言ったりするのだろうか。
ご存知の方は教えてください。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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