『メガロポリス』(WOWOW)🤨

Megalopolis
138分 2024年 アメリカ=ライオンズゲート PG12
日本配給:ハーク、松竹

巨匠フランシス・フォード・コッポラが構想40年をかけ、私財1億2000万ドル(約189億6000万円)を投じ、監督、脚本、製作の1人3役で13年ぶりに作り上げた超大作。
現代のニューヨークと古代ローマ帝国を掛け合わせた架空の大都市ニューローマを舞台に、腐敗した市政改革に乗り出した若き建築家の戦いと恋愛が描かれている。

と書くとスケールの大きなSFファンタジーのようだが、コッポラ御大は自分のイメージに酔い過ぎていたようで、見た目こそ豪華で壮大なものの、独りよがりで退屈なシーンばかりが目立つ。
主人公を演じるアダム・ドライヴァーは過去作に比べると魅力に乏しく、久しぶりに観た脇役のジョン・ヴォイト、シャイア・ラブーフの怪演も違和感を通り越して痛々しさが感じられたほど。

コッポラは昔、『ワン・フロム・ザ・ハート』(1982)でも豪華なセット撮影にこだわり過ぎて予算を大幅にオーバーし、興行的にも大失敗して自身の持つゾーエトロープ・スタジオの売却に追い込まれている。
本作の製作会社も同じゾーエトロープで、コッポラ自身が買い戻したのかどうかは知らないけれど、またしても同じ失敗をやらかした、という印象が強い。

ちなみに、本作は第45回ゴールデンラズベリー(ラジー)賞、いわゆる「サイテー映画賞」に作品賞をはじめ5部門でノミネートされ、コッポラが監督賞、ヴォイトが助演男優賞を受賞している。
そういう物珍しさに観る価値がある、と言えなくもないかな。

オススメ度C。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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