『「必殺」を生きた名優たち』神尾将一😁🤔🤓

辰巳出版 定価2500円=税別
第1刷:2025年12月20日

俺はやっぱり、死ぬまで〝映画小僧&テレビっ子〟体質なのかな。
身も心もくたびれていたり、悔しさや悲しみを引きずっていたりしても、こういう映画やテレビに関する本の内容はスルスルと頭の中に入ってくる。

本書はDVDとセットで販売されていた〈時代劇マガジン〉の必殺シリーズ出演者インタビュー22本を再録した一冊。
緒形拳(仕掛人・藤枝梅安)、山﨑努(仕置人・念仏の鉄)、藤田まこと(仕置人&仕事人・中村主水)をはじめ、各シリーズで活躍した面々が思い出と裏話を語っている。

主役級の俳優がそろって強調しているのが、やはり撮影・石原興、照明・中島利夫の徹底したこだわりと職人仕事。
1970年代の梅安、鉄はもちろん、1980年代の中条きよし(仕事人・三味線屋の勇次)、三田村邦彦(仕事人・組紐屋の秀)も、石原のカメラ、中島の照明があってこそ、あれだけカッコよかったのだということがよくわかる。

主役の俳優だけでなく脇役の野川由美子(仕置人・鉄砲玉のおきん)、山内よしお(仕事人・田中様)の語る逸話の数々も実に興味深い。
旧ジャニーズ出身のひかる一平(仕事人・西順之助)が〝必殺技〟を変えざるを得なかった意外な理由も面白かった。

インタビューの大トリを務めているのは、初期の必殺をテーマ曲と主題歌で盛り上げた平尾昌晃。
必殺の仕事はノリにノッてやっていたそうで、行間からあのカッコいいメロディーが聞こえてくるようだった。

😁🤔🤓

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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