
初版第1刷:2023年12月20日
この本は母親の四十九日法要で帰省中、竹原駅前にある創業30年の書店〈ブックメイトかめお〉で買い求めた。
本書を文庫本の棚の隅っこに見つけた途端、赤塚不二夫のギャグ漫画を読み耽っていた少年期を思い出し、無性に懐かしくなったのである。
赤塚が中学時代に描いた処女作『ダイヤモンド島』、自分の幼年時代を振り返った自伝的漫画『ワルワルワールド』など、非常に貴重な作品が収録されている。
初期の習作『シエリフジヨン』は手塚治虫、『おかあさんのうた』は石ノ森章太郎の漫画にそっくりで、試行錯誤を繰り返しながら後の画風に辿り着いたことがうかがえた。
赤塚が生まれた満州国古北口で、母親に手を引かれて歩いた日を振り返ったエッセイとインタビューが涙が出るほど感動的。
今思うと、僕も亡くなった母親に愛情を注がれながら、田舎町の書店で買ってもらった赤塚漫画を読んで大笑いしていた小学生の頃は幸せだったなぁ。
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