
東宝特撮映画『美女と液体人間』(1958)に続く「変身人間シリーズ」の第2弾で、僕自身は初見。
このシリーズでは次回作にして最終作『ガス人間第1号』(1960)の出来栄えと評価が突出しており、学生時代には第1作『液体人間』と2本立ててギンレイホールで上映されていたが、この第2作はほとんど省みられることがなかったと記憶している。
多摩川のお化け屋敷で奇妙な殺人事件が発生し、刑事・平田昭彦、平田の友人の新聞記者・鶴田浩二が調査を開始。
事件の背景には戦時中、秘かに電送機を開発した科学者がいることが判明して、後半は電送人間と平田、鶴田コンビの追っかけっこになる。
主演の鶴田浩二は当時、東宝の専属俳優で、本作に出演した直後に東映へ移籍し、任侠映画の大スターとなった。
本作では恐らく鶴田のキャリアの中では唯一の新聞記者、それも社会部のサツ回りなどではなく学芸部の記者に扮していて、ある意味貴重な作品かもしれない。
電送人間を演じているのは、もっぱら脇役として数々の東宝作品に出演していた中丸忠雄。
いかにも昭和時代らしい二枚目だけに、顔に傷を負った電送人間としてなかなか不気味な雰囲気を醸し出している。
本作の怪演に目を付けた東宝から次回作の『ガス人間』もオファーされたものの、「もうお化けみたいな役は嫌だ」と断ったそうだ。
代わりにガス人間となった土屋嘉男が邦画史に残る名演を見せているから、それでよかったわけだが、中丸のガス人間を観てみたかった気もしますね。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑