『ガス人間第1号』(Netflix)🤗😱

91分 1960年 東宝
ポスターのコピーに「ガスマン」と書かれているのが何だかおかしい(本編ではこの言葉は使われていません)

Netflixが2日から配信を始めた新作リブート版ドラマシリーズ『ガス人間』のオリジナル版。
この映画は学生だった1980年代、毎年夏に東宝の特撮映画特集を組んでいたギンレイホール(現在は閉館、解体)で観た。

1960年製作の映画だから、「ガス人間」を表現する特撮技術は現代とは到底比べものにならない。
が、そういう技術的ハンディを軽々と凌駕して余りあるのが、リブート版ガス人間を演じたUTA(本木雅弘の長男)をはるかに凌駕して余りある土屋嘉男の演技、雰囲気、存在感である。

土屋ガス人間は警察や新聞社に忽然と現れ、表情ひとつ変えず、いたずらに力むことも凄むことなく、どこか詩的なニュアンスさえ漂わせながら「ガス人間」の出自と犯罪を語る。
エンディングで白いスーツに身を包み、ひとりしかいない劇場で八千草薫の踊りを見つめる姿は、土屋の俳優のキャリアの中でも頂点に位置する名演だろう。

ただ、トシのせいか、クライマックスでガス人間が倒れる姿は記憶から飛んでいて、初めて観たような印象を受けた。
リブート版ガス人間の幕切れでは続編がありそうなことを匂わせていたが、さて、土屋をしのぐほどのキャラクターに化けるか。

オススメ度A。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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