『陪審員2番』(WOWOW)🤗😱

Juror #2
114分 2024年 アメリカ=ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
日本劇場未公開 U-NEXT独占配信

御年94歳の大御所クリント・イーストウッド監督の最新作なのに、なぜか日本では劇場未公開となり、U-NEXTの独占配信となった。
内容が地味で売りにくいと判断されたからか、ひょっとしたらイーストウッド作品と言えども最近はなかなか客足が伸びていないだろうか。

しかし、非常に優れた法廷ミステリーで、内容もまた出色の面白さ。
世間によくある男女間の痴話ゲンカのもつれが殺人事件に発展し、陪審員が選ばれるところから物語は始まる。

バーで激しく口論していたカップルが店を出た後、翌朝に女のほうだけ橋の下で死体となって発見され、男のほうが容疑者として逮捕される。
被告人ジェームズ・マイケル・サイス(ガブリエル・サイス)と公選弁護士エリック・レズニック(クリス・メッシーナ)は無罪、検察官フェイス・キルブルー(トニ・コレット)は有罪だと主張して真っ向から対立。

そうした中、渋々ながらも「陪審員2番」に選ばれたジャスティン・ケンプ(ニコラス・ホルト)が、この事件に何らかの関わりを持っていることが徐々に明らかになってくる。
これ以上はネタバレになるので書けないが、お話が進行するにつれ、ケンプと検察官の心理に微妙な変化が生じる過程が興味津々、サスペンスたっぷり。

名脇役のJ.K.シモンズが久々にいい味を出していることも強調しておきたい。
2時間弱、きっちり楽しませてくれるイーストウッド御大の良心的佳作である。

オススメ度A。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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