夜空の佐々木ローキショー⚾️

今夜の〝金曜ローキショー〟は中村晃のレフトフライからスタート

ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムのネット裏記者席は、恐らく12球団のホーム球場の中で最も高い位置にあると思う。
いや、オリックスの京セラドーム大阪のほうがもっと上にあるぞ、と指摘する同業者もいるかもしれないが、A先生の実感としてはZOZODのほうが高い。

なぜかと言うと、京セラはエレベーターが使えるのに、ZOZOは4階の記者席まで歩いて上がらなければならないからだ。
しかも、球場名物の風にさらされているから寒くて堪らず、60歳を越えた身では尿意にも苛まれるのですよ。

だから、先週14日、ロッテ・佐々木朗希とオリックス・山本由伸の投げ合いは、生本番のない某ラジオ局の放送席で観戦させて頂きました。
こちらは記者席より1階低い3階で、窓ガラス越しだから、寒さを気にせず試合に集中できる。

しかし、きょうはそのラジオ局の放送席が九州送りの中継のために塞がっており、4階の記者席まで上がるしかなかった。
1階には複数のモニターが置かれたプレスルームがあるので、コロナ前の滅茶苦茶寒い日などには、そちらでスコアをつけることもあったんですけどね。

でも、せっかく幕張まで来ていながら、佐々木朗希のピッチングを〝テレビ観戦〟で済ませるのはいかにももったいない。
というわけで、コロナ前以来、久しぶりに吹きさらしの記者席から試合を眺めてみると、これがなかなか新鮮。

見下ろす位置が高いからゲームの全体像を把握しやすく、ゲームが動くたびにスタンドの反応をダイレクトに感じることができる。
これで4階まで上るのにエレベーターが使えて、風が吹きつけてこなけりゃ言うことはないんだけど。

今夜の観衆は2万4319人

さて、きょうのロッテ-ソフトバンク戦は佐々木朗希が好投。
序盤から飛ばして11三振を奪った先週の力投ほどではなかったけれど、前回登板よりもフォークを多めに使って(個人的印象です)ホークス打線に凡打の山を築かせた。

ソフトバンク・藤本監督は、「佐々木朗のフォークは見逃せばほとんどボール。そこを見極めて1球でも多く球数を投げさせるように」と指示していたそうです。
が、キレのあるフォークには思わず手が出るのが打者心理で、そこをグッとこらえて見送る打者にはしっかりストライクゾーンに落としてくるのが今の佐々木朗。

藤本監督もロッテ・吉井監督も言っていたように、WBCを経験した今季の佐々木朗はかなりレベルアップしているように思います。
そんな佐々木朗の快投にマリーンズ打線も応え、四回に捕手・佐藤都志也の2点タイムリー3ベースで先制すると、すかさず平沢のタイムリーでもう1点追加。

しかし、野球は何が起こるかわからない。
3-0のまま、佐々木朗が7回88球で降板し、残り2回をロッテが継投で逃げ切るかと思ったら、八回にペルドモが1失点、九回にも益田が無死満塁のピンチを招き、さらに1点失ってあわや逆転の大ピンチ!

この窮地をしのいで逃げ切っただけに、スタンドの沸いたこと、盛り上がったこと。
今夜もロッテファンにとっては見応えのある〝金曜ローキショー〟でした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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