開幕戦は雨のハマスタ、ヒーローはカープの大瀬良大地⚾

試合前のセレモニーでは医療従事者への感謝を示す拍手が行われた

いよいよきょうから始まった開幕カード、A先生は横浜スタジアムでDeNA-広島3連戦を取材する予定です。
スタンドに足を運んでみると、ネット裏の客席にファンの顔写真とメッセージボードがズラリ!

手前左端のお二方はご夫婦でしょうか
これらのボードは風で飛ばされないよう紐で括り付けられています

試合は雨のため、30分遅れて夜6時半にプレーボール。
中止にしたら来週月曜の予備日に組み入れられ、DeNAも広島も明日土曜から来週日曜までの9連戦になるから、少々の雨なら強行するつもりだったらしい。

今夜はBS-TBSのほか、ベイスターズOB鈴木尚典、荒波翔両氏が解説を務めるオンライン中継も行われており、声援を送るファンの姿が電光掲示板に映し出されていました。
無観客とはいえ、様々な形でファンとのコミュニケーションを続けていこうという球団スタッフの努力と情熱を感じます。

カープの赤いユニフォームを見るのは2月の日南キャンプ以来だから、ほとんど4カ月ぶり。
個人的には、久々に見た大瀨良が完全に一昨年までの2段モーションに戻しているのが目にとまった。

大瀨良は昨年、ほとんど段のない流れるようなフォーム改造に挑戦。
「2段じゃないようで段があり、2段にしては段がほとんどない、そういうフォームにしようと思ってるんです」と話していたんですけどね。

やっぱりこちらのフォームのほうがしっくりくるのか、この日の試合はロペスに先制本塁打を許しながら116球で1失点完投勝ち。
打撃でも今永から自ら同点タイムリー、ダメ押し2ランを打って佐々岡監督に初陣での初勝利をプレゼントしました。

ちなみに、ホームランはプロ入り1号。
大瀨良本人曰く、「振ったらたまたま当たった」んだそうです。

これだけ八面六臂の活躍を見せておいて、「状態自体はあまりよくなかったので、丁寧に投げたのがよかったんだと思います」と大瀨良は至って謙虚。
「初めての経験がたくさん続きますが、ファンのみなさんと手を取り合って素晴らしいシーズンにしていきたい」とカープファンに呼びかけた。

一方、ラミレス監督は「きょうは大瀨良の日だった」と脱帽しながら、「今永もいいピッチングで、相手が大瀨良でなければ勝っていただろう」とねぎらいのコメント。
「きょうのいい試合が明日へのモチベーションになる」と、こちらも力強く締め括っていました。

では、明日もナイスゲームを期待しましょう!
これから東京へ帰りま~す。


スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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