『X-MEN:フューチャー&パスト』(WOWOW)😉

X-Men: Days of Future Past 131分 2014年 アメリカ=20世紀FOX 

これまで公開された作品はすべて見ているごひいきシリーズの第7作。
いや、正直、第6作『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)まで見たときには、そろそろチェックするの止めようかなあ、という気もしてたんですけどね。

第4作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年)以来、ウルヴァリンは不老不死という設定になったため、このシリーズには永久に登場し続けることが可能になった。
さらに、第5作(本リニューアル・シリーズ前作)『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)では、仇敵同士のエグゼビアとマグニートーが若き日は無二の親友であったことが強調された。

そして、はるか未来に舞台が移ったこの第7作では、ミュータント殺戮マシン「センチネル」に対抗するため、エグゼビアとマグニートーがふたたび手を組んでいる。
このままでは皆殺しにされてしまうと悟ったミュータントたちは、ウルヴァリンに時間を遡らせ、センチネルが開発された1973年に送り込み、この殺戮マシンが作られた〝歴史的事実〟そのものをなかったことにしようとする。

何だか、『スタートレック4 故郷への長い道』(1986年)みたいな話だなあ。
と思っていたら、1973年のテレビに旧スタートレック・シリーズが映っている場面があって、カーク船長がどアップで出てきたのには苦笑させられた。

しかし、こりゃいくら何でもやり過ぎだよ。
ウルヴァリンが不老不死になった上、仲間のミュータント、シャドウキャット(エレン・ペイジ)がタイムトラベルまでできるキャラクターにしちゃった。

てえことは、チームX-MENはもはや不可能などない無敵の超人、神同然の万能集団になったってことじゃないか。
監督にブライアン・シンガーが復帰したので退屈せずに見ていられたけど、エンド・クレジットが終わったところで出てきたお約束の予告編には、おいおい、とツッコミを入れないでいられませんでした。

お勧め度は一応B。

旧サイト:2015年05月19日(火)付Pick-upより再録。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2020リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら😏  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

31『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年/米)B※
30『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019年/米)D
29『ヴァンパイア 最期の聖戦』(1999年/米)B
28『クリスタル殺人事件』(1980年/英)B
27『帰ってきたヒトラー』(2015年/独)A※
26『ヒトラー〜最期の12日間〜』(2004年/独、伊、墺)A※
25『ヒトラー暗殺、13分の誤算』(2015年/独)A
24『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』(1986年/米)B
23『大脱出2』(2018年/中、米)D
22『大脱出』(2013年/米)B※
21『記者たち 衝撃と畏怖の真実』(2018年/米)B
20『ハンターキラー 潜航せよ』(2018年/米)C
19『グリーンブック』(2018年/米)A
18『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(2017年/英、米)B
17『天才作家の妻 40年目の真実』(2018年/瑞、英、米)B
16『デッドラインU.S.A』(1954年/米)B
15『海にかかる霧』(2014年/韓)A※
14『スノーピアサー』(2013年/韓、米、仏)A※

13『前科者』(1939年/米)
12『化石の森』(1936年/米)B
11『炎の人ゴッホ』(1956年/米)B※
10『チャンピオン』(1951年/米)B※

9『白熱』(1949年/米)A
8『犯罪王リコ』(1930年/米)B
7『ユリシーズ 』(1954年/伊)C
6『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017年/泰)B
5『七つの会議』(2019年/東宝)A
4『キャプテン・マーベル』(2019年/米)B
3『奥さまは魔女』(2005年/米)C
2『フロントランナー』(2018年/米)B
1『運び屋』(2018年/米)A

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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