
WOWOWで録画したものをブルーレイにダビングし、帰省期間中に実家の58インチテレビで観て、一番心に染みた映画。
東日本大震災やコロナ禍で過疎化が進む宮城で、賃貸物件の空き家に東京からやってきたサラリーマン(菅田将暉)が住み着き、地元住民たちと交流を深める姿が描かれる。
物語の中心は家主の震災未亡人(井上真央)と菅田とのラブストーリーなのだが、僕が心揺さぶられたのは脇道の部分。
井上が地元の町役場で空き家の有効活用を担当しており、実は大手不動会社の社員だった菅田とともに、空き家への移住プランをプレゼンテーションするくだりである。
当初は空き家を提供するつもりだった家主(松尾貴史)が、菅田、井上を案内し、「1年に1回、墓参りの時に泊まるだけだから」と言っていたのに、思い出の染み付いた家具や漆器を見ているうちに態度を一変。
松尾が目を潤ませて「やっぱり売るのはやめます」と言い出す場面は、僕自身が親から相続した家のテレビで観ていたからこそ、強烈に刺さった。
笑わせどころ、泣かせどころのツボを心得た宮藤官九郎の脚本、岸善行の演出はどちらも安定感抜群で心地良く感動させてくれた。
主役の菅田、井上はもとより、ふたりを温かく見つめる漁師の中村雅俊も、老境に入った75歳にして一番の好演と言っていい。
オススメ度A。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑