今年最初の東京ドームは伝統の一戦から⚾️

アーリーワークではウィーラーが打撃投手を務め、オコエが快音を響かせていた

開幕4カード目、個人的には2カード目でやっと東京ドームへ行ってきました。
相手は岡田監督が復帰した阪神で、今年最初の伝統の一戦。

だからといって張り切って取材に出かけたわけではないんだけれど、今年一番早く12時半に球場に来てみたら、ちょうどアーリーワークが始まったところ。
ウィーラー打撃コーディネーターが打撃投手でボールを投げ、オコエが気持ちよさそうにスイングして、軽々とレフトスタンド上段に運んでいる。

調子よさそうだな、と思ったら、1番センターでスタメン出場し、さっそくヒットを打って先制のホームイン。
さらに1-0で迎えた七回、3安打目の2点タイムリーで貴重な追加点を挙げ、この日のヒーローとなりましたね。

藤本健治ファン事業部次長(左)が案内役を務める練習見学ツアー

試合前には、試合中の声出し応援とともに、グラウンドでの練習見学ツアーが復活。
われわれ報道陣のグラウンド取材も早く解禁となってほしいものです。

バント練習で投手役を務める川相総合コーチ
バント練習のあとも技術指導(左は代木投手)

ところで、きのう、長年お世話になっている某プロ野球OBから、こんな電話がかかってきました。

「川相はええ選手を育てとるのお。
門脇が評判じゃけど、中山もええと思うよ。

右打ちとかチーム打撃もできるし、引っ張る小力もありそうなし。
現役時代の川相みたいな2番になれるよ。

今は負けとるから大変じゃろうが、そういうところを見とる人は見とるから。
頑張れよと、ワシが言うとったと、そう言うといてくれ」

一応、川相総合コーチにその旨伝えたら、照れ笑いを浮かべながら「ありがとうございます」。
試合中は原監督の隣に立ち、しっかりサインの伝達役を果たしていました。

新バージョンとなった選手紹介画像

ところで、東京ドームは昨年、大型クリアビジョンに改修されてから、選手紹介と試合開始前画像のクオリティが大幅に上がった。
さて、今年はどんな〝作品〟になっているかと楽しみにしていたんですが、選手紹介は動きに乏しいし(サードユニフォームのきょうだけかもしれないけど)、試合開始前はダラッと長い印象だし、正直言ってイマイチ。

一塁側スタンドには空席も目立った

さて、試合は中盤まで巨人・戸郷、阪神・西勇の投手戦。
七回に冒頭に書いたオコエの殊勲打、八回には中田、大城の一発が飛び出し、戸郷が7回3安打無失点と好投して、巨人が7-1と快勝し、連敗も5でストップとなった。

それなのに、この日の観衆は3万9042人と4万人台に届かず。
実数発表になってからの東京ドームの満員は4万5000人超で、阪神戦のような人気カードで4万2000人を切ったら球団と読売の営業担当が問題視される、という話を聞いたことがある。

だから、今年最初の伝統の一戦でいきなり3万人台という数字は、巨人関係者にとって結構ショッキングだったはず。
最近、新型コロナウイルスの感染者数がまた微増傾向にあるから、その影響もあるのか、気になりますね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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