個人的プロ野球開幕は3年連続ハマスタから🏟⚾️

12時半からの早出練習(右端の背中は田代巡回打撃コーチ)

今年のプロ野球開幕、個人的には2カード目、横浜スタジアムのDeNAー巨人からとなりました。
先週金曜のBlogには「開幕当日に球場に行かなかったのは十数年ぶり」と書いたんですが、これはA先生の完全な勘違い。

実際は、一昨年もレギュラーシーズンの取材開始はやはり2カード目からだった。
これは当時、コロナ禍でどこの球団も球場に入れる報道陣の人数に一定の制限をかけており、巨人戦の取材に行くのを遠慮せざるを得なかったため…という、割と最近の事情をすっかり忘れていた自分の老化現象を、情けないなあ、と思いました。

その2021年の「個人的開幕カード」も巨人ーDeNA戦で、場所は東京ドーム。
開幕が6月となった2020年、通常通りに戻った2022年も開幕戦はハマスタで迎えているので、個人的ハマスタ開幕は3年連続、DeNA戦開幕は4年連続ということになる。

きょうはいつもより早く、12時20分ごろにハマスタを訪ねた。
DeNAは阪神との開幕カードで3連敗しているので、早出の打撃練習をするのではないかと思ったら案の定、10分後の12時半から打撃練習が始まった。

この早出練習は、石井琢朗チーフ打撃コーチが広島時代から継続している練習スタイルのひとつ。
石井コーチ自ら打撃投手を務めて、選手の状態を正面から観察するところも広島時代から変わっていない(はず)。

DeNAは今年、三浦監督の方針でキャンプの練習時間を2時間近く縮めたところ、オープン戦は12球団中11位。
開幕後もこの調子ではまずい、と石井コーチが判断しての早出練習だったのかな。

今年の開幕セレモニーでは佐野が宙を飛んだ

試合前の開幕セレモニーは、恐らく12球団一番派手でした。
なにしろ、キャプテン・佐野が身体をワイヤーで固定され、地上50㍍のバックネット裏のてっぺんから、外野に立てられた地上30㍍のクレーンまで、約150㍍の距離を〝滑空〟したんだから。

選手が開幕セレモニーで球場の空中を〝飛行〟したのはプロ野球史上初、と日刊スポーツが書いていたけれど、そりゃそうでしょう。
DeNAにはこうしたエンタメ系の演出を企画する専門の部署があって、事前に入念なリサーチとリハーサルを行い、念には念を入れて、十分な保険をかけた上での〝決行〟だったそうです(保険にいくらかかったのかはわかりませんが)。

それにしても、このパフォーマンスを快諾した佐野の度胸もすごい。
2006年の開幕戦、新庄現監督が札幌ドームの天井、地上48㍍の高さからゴンドラで登場したとき、実は怖くてサングラスの内側で目をつぶっていた(と、のちに本人が明かしている)。

が、きょうの佐野はカッと目を見開き、まったく表情を崩さず、クレーンのてっぺんの星に到着し、「横浜頂戦!」と力強く叫んだのだから大したもの。
まあ、本当はやっぱり、怖かったんじゃないかな、と思いますけどね。

なお、試合は巨人が9-0で大勝。
5打数5安打、サイクル安打にリーチをかけたブリンソンの打棒爆発が一際目立っていました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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