中日キャンプ、17年ぶりの北谷、読谷掛け持ち取材⚾

中日一軍がキャンプを行っているAgreスタジアム北谷

沖縄キャンプ取材、最後に訪ねたのは中日ドラゴンズでした。
まずは例年通り、一軍が練習している北谷で受付をした際、報道陣用のキャップが「もうないです」と言われたのに少々ガックリ。

朝10時過ぎに球場のスタンドに上がってみると、グラウンドにはまだ人っ子ひとりいない。
どこか別のところでやってるんだろうかと思ったら、三々五々、選手が現れて、10時30分からやっと体を動かし始めた。

落合監督時代は朝9時から早出の特打、特守が行われていたから、随分ゆったりしている。
11時半からシート打撃が始まると、巨人の「原タワー」や日本ハムの「新庄ステージ」みたいな観覧用の台車が出てきて、ここから立浪監督が視察。

“特設ステージ”でシート打撃を見る立浪監督

こういうところから練習を見る効用って何なんだろう?
シート打撃の投手は移籍1年目のベテラン涌井、ご当地沖縄・読谷村出身のドラフト1位新人・仲地礼亜(22歳、沖縄大学)が務めていました。

中日のユニホームを着た涌井の姿

が、12時からその読谷村へ、阪神二軍との練習試合を取材することにしていたため、じっくりと仲地のピッチングを見られなかったのは残念。
CスポーツのI記者とともに訪ねた読谷平和の森球場を訪ねたのは17年ぶりだった。

中日-阪神二軍の練習試合(投手は勝野、打者は高山)
2打席連続本塁打をかっ飛ばしたブライト

この試合で最も目立っていたのが、中日期待の長距離砲、5番・指名打者で出場した2年目のブライト。
二回の第1打席でレフトスタンドへ強烈な一発をたたき込み、三回の第2打席でもバックスクリーンを直撃する2打席連続ホームランを放って、お客さんはもちろん、ネット裏に陣取った報道陣や各球団の編成担当を驚かせた。

ブライトは第3打席でもリードを広げるセンター犠牲フライ、さらに第4打席ではチャンスをつなげる四球。
二軍ではここまで4本塁打を放っており、中日の編成担当からは「いま(一軍に)上げなきゃ上げるときないでしょう」との声が挙がった。

その後、明日(21日)北谷で行われる日本ハム一軍との練習試合に1番・センターでスタメンに抜擢されることが決定。
こりゃ、明日も北谷に行くしかないかなぁ。

読谷でファンにサインする石川昂

ところで、きょうの二軍練習試合の終盤、球場の外では4年目の石川昂が即席のサイン会。
昨年、左膝十字靱帯の再建手術を受けてリハビリ中ですが、長蛇の列は相変わらず人気が高いことを感じさせました。

僕が取材した情報によれば、5月には戦列復帰して、夏場からレギュラー定着もありそう。
そのあかつきには、きょうのブライトに負けない打棒を見せてほしいものです。

それはそれとして、きのうの宜野湾とは打って変わって、きょうの読谷は寒かった!
こんなに寒暖の差が激しいと、もうすぐ60歳のジイサン記者にはこたえます。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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