W杯日本vsスペイン戦、朝6時前の瞬間最大視聴率は34.6%⚽️📺

日本のスペイン撃破を伝える3日付東スポ1面

朝5時54分に34.6%の瞬間最大視聴率を稼ぐ地上波テレビ番組など、空前絶後ではないか。
12月2日早朝からフジテレビが生中継したW杯の日本-スペイン戦、勝利を決めた朝6時前後に国民の10人に3人以上が観ていた計算になる(ビデオリサーチ調べ、関東地区の平均世帯視聴率)。

今回のW杯、日本が初戦でドイツを相手に劇的な逆転勝ちを収め、大いに盛り上がったにもかかわらず、業界内部では「テレビ視聴率は今一つ」とも言われた。
原因は11月28日付Blogにも書いた通り、ドイツ戦が23日夜10時、スペイン戦が2日朝4時にキックオフと時間帯が深夜から早朝で、インターネット・テレビ局ABEMAが無料中継しており、そこに登場した本田圭佑氏の解説が評判になっていたからだ。

しかし、某テレビ局関係者の先輩がていきょうしてくれたスペイン戦の視聴率の線グラフを見ると、朝4時のキックオフ時点では一桁台だった視聴者が、時間を追うに連れて右肩上がりに上昇していったことがよくわかる。
番組放送開始の午前3時40分、6%超からスタートし、キックオフの4時には15%、4時20分には20%を超え、5時までの前半は平均16.9%をマーク。

5時以降に目を覚ましてテレビをつけた人も多かったようで、後半の5時30分過ぎに30%以上に上昇。
そして、スペイン戦の勝利とグループリーグ1位突破が決まった場面で瞬間最高の34.6%を記録した。

ちなみに、フジテレビではスペイン戦の直後の『めざましテレビ』も14.3%と今季最高(先輩曰く「驚異的な」)の数字をたたきだしている。
これはひょっとしたら、三笘のクロスが本当はゴールラインを割っていたのではないか、なぜ逆転ゴールが認められたのか、納得できる解説を聞きたい視聴者が多かったからではないか(僕もそうでした)。

さて、今夜0時キックオフの決勝トーナメント初戦、クロアチア戦はどうなるか。
ぜひともテレビを通じて森保監督の言う「新しい景色」を見せてほしいものです。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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