長い一日だったプロ野球取材、最高な一日だった大田泰示⚾️☔️

DeNAが2点を先制した三回の攻撃

きょう、ハマスタに足を運び、雨の中、約2週間ぶりにプロ野球を取材して、改めて実感したことがある。
プロを取材すると一日が長い、特にアマチュアのクラブチームに比べると非常に長い。

クラブチームの場合、ナイターはなく、試合開始が朝9時半だったら、集合時間は8時半と、1時間前に行けばいい。
しかし、プロの場合、試合開始は午後6時でも、大抵は2時ぐらいまでに球場入りする。

コロナ禍でグラウンドに降りられなくなり、試合前の取材が極めて難しくなってはいても、たまにはスタンドからじっくりと練習を見ておきたいからです。
タイミングが合えば、ほんのちょっとした機会を見つけて、チームやマスコミの関係者と雑談ぐらいはできる。

こういう機会が貴重なんですよ。
そこで特ダネが拾えるなんてことはまずないけれど、球界の空気を感じたり、原稿のヒントを得たりすることは結構多いから。

ただ、コロナ禍のため、どこの球場でも、お客さんが入ってからはスタンドにもいられないのが少々つらい。
例えば、このハマスタでは午後4時以降、ネット裏の記者席しかわれわれの居場所がなくなる。

試合開始まで2時間、同業者をつかまえて話し込んでばかりいるわけにもいかず、時間が長く感じられてかないません。
きょうはとりあえず、溜まっているインタビュー録音の文字起こし、今週入稿予定の原稿の下書きなど、一応やることがありましたが。

などとブツクサ言っているうちに始まったゲームは、エース今永の快投、打線のつながりが奏効してベイスターズが快勝。
個人的には、巨人時代から見ている大田泰示が2番ライトでスタメンに入り、5打数5安打と大暴れしてくれたのがうれしかった。

試合後には今永と大田、それに先制の2点タイムリーを打った宮﨑がヒーローインタビューのお立ち台に登場。
今永が「捕手を含めて打線に感謝です」、宮﨑が「みんながつないでくれました」と大田の大爆発を称えると、大田も「正直、第1打席では足が震えてたんですけど、そのあとにヒットが続いて、最高な一日になりました!」とやってファンの拍手を浴びていました。

八回に登板した根尾はオースティンに今季1号本塁打を献上

一方、中日で目を引いたのは、0-4で迎えた八回に登板した根尾昂。
根尾は高1から取材していて、投手転向後に見るのは初めてだったから、最近の評判はどうあれ、個人的には注目しないではいられない。

が、代打・オースティンに今季1号ホームランを浴び、大田にも5安打目のタイムリー・ツーベースを打たれるなど散々。
やっぱり、一部の中日OBが言っているように、二軍でじっくりピッチャー修行を積んだほうがいいんじゃないだろうか。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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