『そして、バトンは渡された』(WOWOW)😉

137分 2021年 ワーナー・ブラザース

こういう映画に泣かされるのはトシを取った証拠だ、とわかってはいても、どうしようもなく泣けてしまう。
が、そんな心の片隅で、やたらと泣かせようとするあざとさがどうしようもなく鼻につく、のもこれまた確かである。

瀬尾まいこの原作そのままなのか、脚本を書いた橋本裕志のアイデアなのかはわからないが、クライマックスまでの展開はなかなか面白い。
まずオープニングで主要登場人物の名前とキャラが紹介され、少女みぃたん(稲垣来泉)・実の父親水戸秀平(大森南朋)・継母梨花(石原さとみ)の3人家族と、森宮優子(永野芽郁)・継父壮介(田中圭)のひとり親家庭、という二組の家族が交互に描かれる。

みぃたんのパートでは、父・秋平が突然ブラジルへの移住を宣言するが、梨花は猛反対し、友だちと別れたくないみぃたんも梨花について家族が離れ離れに。
優子のパートでは、優子に「森宮さん」と呼ばれている継父の壮介が、毎日甲斐甲斐しく朝晩のご飯と優子の弁当を丁寧に作っている。

高校の卒業式を控えた優子は、ピアノの伴奏をすることになるが、いつも同じところでつかえてしまい、クラスメートの不興を買ってしまう。
一方、梨花とふたりで貧乏暮らしをしていたみぃたんは、友だちに影響されてピアノを習いたいと言い出し、それならと梨花は豪邸に高級ピアノを持つ大金持ちの泉ヶ原(市村正親)と再婚。

このピアノを共通項とする両方のパートがどのように重なるのかと思って観ていたら、映画が半分以上進んだところで種明かしされ、この手法にはあっと思った。
ここから先はネタバラシになるので書きにくいが、心地よくシンミリできる半面、これでもかとばかりに優子が泣くシーンが何度も繰り返されるあたり、かえってシラける観客も多いだろうなあ、と冷めた気分にもなりました。

俳優は永野芽郁、石原さとみが合格点レベルの好演。
それ以上に、彼女たちの脇を固める大森南朋、田中圭、優子の彼氏・早瀬役の岡田健史らの男優陣がよかったですね。

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

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58『スーパーマン&ロイス』シーズン1(11)「つかの間の追憶」(2021年/米)A
57『天使と悪魔』(2009年/米)A
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53『スーパーマン&ロイス』シーズン1(9)「忠実なサブジェクト」(2021年/米)A
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50『ライトハウス』(2019年/米)C
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47『スーパーマン&ロイス』シーズン1(8)「無力な自分」(2021年/米)B
46『スーパーマン&ロイス』シーズン1(7)「鋼鉄の男」(2021年/米)B
45『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年/米)A
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43『クワイエット・プレイス』(2018年/米)A
42『TOKYO VICE』#4虎穴虎子(2022年/WOWOW、HBO Max)B
41『TOKYO VICE』#3精神一到(2022年/WOWOW、HBO Max)C
40『ドニー・ダーコ』(2001年/米)B
39『スーパーマン&ロイス』シーズン1(6)「パワーの代償」(2021年/米)B
38『スーパーマン&ロイス』シーズン1(5)「スモールビルの良心」(2021年/米)B
37『TOKYO VICE』#2起死回生(2022年/WOWOW、HBO Max)B
36『TOKYO VICE』#1新聞記者(2022年/WOWOW、HBO Max)B
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29『透明人間』(2020年/米)A
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27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
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22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
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7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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