巨人キャンプ初日、今年はココが変わっていた⚾️

サンマリンスタジアム宮崎

1989年から巨人の春季キャンプを訪ねて以来、途中で何度か抜けているけど、今年で33年目の取材が始まりました。
初日のきょう、まだ肌寒い朝9時にサンマリンスタジアム宮崎に到着し、まずは受付でPCR検査の陰性証明を提示した上、IDカードの受け取りを完了。

この時間はまだ一軍のグラウンドは無人だったので、二軍が練習している宮崎運動総合公園のひむかスタジアム(旧宮崎市営野球場)へ。
徒歩10分程度の距離をテクテク歩いていると、球場の手前に去年はなかった小高い丘らしきものが見える。

ひむかスタジアムの手前はただいま工事中

また新しいグラウンドでもできるのかと思ったら、「公園を作ってるんですよ」と球場前の警備員。
それにしては結構な高さで、天辺まで上るのが少々しんどそうな階段やスロープを見ると、元の平らなところを公園にすればいいじゃん、と思っちゃうのは俺だけか。

ひむかスタジアムのネット裏スタンドの入口にはこんな看板が

今年のプロ野球のキャンプ、人数制限を設定した上で2年ぶりに有観客で行うことになった。
とはいえ、最近の感染者数の急増ぶりから、どうしても神経質にならざるを得ないようで、ひむかのスタンド出入口にも注意喚起を促す看板が立てられている。

すぐ近くのサッカー場は関係者以外出入禁止となっていた

ところが、そんな巨人のすぐ近く、同じ総合公園内部でJリーグのチーム、鹿島アントラーズやJ2のファジアーノ岡山がキャンプを行っているグラウンドの前にはこんな看板が立てられている。
一昨年、新型コロナウイルスのパンデミックが始まったころ、JリーグとNPBは互いに手を組み、対策連絡会議を立ち上げているが、今回の感染拡大に関しては見解が分かれているようです。

走塁練習を見守る川相ファーム総監督(右から2人目)

巨人のファーム組織は今年、大胆な改編が行われ、二・三軍を統括的に運営するファーム総監督に川相昌弘氏が就任。
今朝9時半、ファームの選手、首脳陣をひむかのグラウンドに集めて、今後の指導方針について説明していました。

川相総監督としては、あくまでも現場の二岡二軍監督、駒田三軍監督のやり方を尊重し、求められない限りは選手への技術指導も行わないつもり。
ただし、総監督としての要望ははっきり伝えているそうで、初日から川相氏ならではのカラーがグラウンドに浸透しつつあることがはっきりと感じ取れた。

午後の一軍のフリー打撃

一軍の初日最大の話題は、エース菅野のブルペン初投げ、背番号55の後継者・秋広のフリー打撃。
秋広はロングティーでサク越えを連発、その後の特打の打球はいまひとつ伸びがないようにも見えたけれど、これから調子を上げてくるでしょう。

原監督に挨拶したら、にっこり笑って「元気ですか?」。
コロナ禍で取材制限がかけられて以降、最近は監督に現場でじっくり話を聞く機会がないのが残念です。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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