【きょう16日発売!】東京スポーツ『赤ペン!!』357

最近、日本シリーズを前に、各球団で活発な〝返り咲き〟人事が行われています。
川相昌弘氏がファーム総監督として巨人に復帰したり、その巨人からDeNAへ石井琢朗氏がコーチとして復帰したり、その石井コーチが広島時代に育てた東出コーチが二軍から一軍に野手総合コーチとして復帰したり。

彼らが古巣の晴れ舞台でどんな辣腕をふるって見せるか、長年取材している僕としても、いまから非常に楽しみです。
しかし、そうしたカムバック組の中、いま最も注目を集めているのはやはり日本ハムの新庄ビッグボス。

新庄監督が何かやったり言ったりするたび、僕は巨人監督時代の長嶋さんを思い出す。
例えば、新庄監督は二言目には「選手はいつでも誰かに見られていると思え」と強調している。

「いいプレーができるのはファンのおかげなんだよ。
外野(守備)で捕れそうにない打球が捕れるのもファンの応援があるから。
ファンの声援が、(打球へ)もう一歩踏み込ませてくれるのよ」

長嶋さんも第2次監督時代(1993~2001年)、何度も口を酸っぱくして説いていた。

「選手は130~140試合出られるが、ファンはその日しか見に来られない人もいる。
だから、たとえ大差をつけられた試合でも、ああ、あの選手のプレーやヒットが見られてよかったと、ファンにそう思ってもらえるように全力でやるんだぞ」

常にファンの視線を意識することで、ビッグボスと長嶋さんは一致している。
また、意外に思われるかもしれませんが、当時の長嶋さんも今の新庄監督と同様、移動時のファッションにはこだわりを持っていました。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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