サイクリングは脳にもイイ?🚴‍♂️🧠

新荒川大橋から秋晴れの空を臨む

最近、「自転車で街中を走っていて怖くないですか?」と、東京ドームで同業者の知人に聞かれた。
正直言って、怖いことは非常に怖い。

きょうも定番の荒川河川敷をメインにした定番のルートを53㎞ほど走ってきたけれど、このコースには行きと帰りに2カ所、大きな交通事故の起こったデンジャラス・ポイントがある。
行きが先日、加害者に禁錮5年の刑が科された池袋の暴走事故が起こったところで、僕はサイクリングに出かけるたび、亡くなった母子のために建てられた慰霊碑を拝んでいる。

帰りが今月11日、タクシー運転手が運転中にくも膜下出血を起こして意識を失い、6人の死傷事故に繋がった九段会館近辺。
どちらの事故も自転車で近くを通りがかった人が巻き込まれており、車のそばを通過するときは以前よりも注意深く車の動きに目を配るようになった。

自分が事故に遭い、耐え難い痛みにのたうち回っている状態をイメージしたりもする。
コロナ禍のいま、救急車が来ても受け入れてくれる病院が見つからないかもしれないと思うと、とても若いころのような無茶はできない。

ただ、サイクリングはそういうリスクと隣り合わせである半面、公道でなければ経験できない緊張感が筋肉や脳細胞の活性化に役立っているそうだ。
自転車の場合、室内でのローラーやエアロバイクと、戸外でのサイクリングの心身に対する運動効果を比較すると、サイクリングのほうが倍近い効果があると、スポーツ医学の記事で読んだこともある。

僕自身、過去にはジムワークやプールに通ってみたが、どちらもすぐに飽きてしまった。
インドアの同じ場所で延々と反復運動を続けるより、アウトドアで日々の天気や空気の変化を感じながら走ったほうが、解放感が感じられ、ストレス解消にもなる。

岩淵水門では連凧を上げている人がいた

きょうは荒川河川敷の岩淵水門の近くで連凧をあげている人がいて、銀色の星型の凧が秋の陽光をキラキラと反射し、とてもきれいだった。
こういう光景も自転車でここまで来なければ見られないし、そもそもこういうところには車や公共交通機関ではなく、自転車でなければなかなか来られないんだから(荒川河川敷は一般車両通行禁止)。

ついでに言えば、風呂上がりのビールの味も格別!
今夜の肴は甲子園での阪神-巨人戦のテレビ中継です。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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