喜ぶべきか、悔しがるべきか、恐怖するべきか

神楽坂で休業中の和食屋さんにはこんな貼り紙が

13年ぶりの金メダルに輝いた女子ソフトボールのチームに、元巨人、中日・川相昌弘氏の後輩がいました。
3番ライトでクリーンアップの一角を担い、決勝戦でも1安打した原田のどか選手は岡山出身で、川相氏の母校・岡山南卒業。

これで岡山南は川相氏がプロ野球で築いた犠打記録に加え、原田選手の金メダルと「世界一」のアスリートを2人輩出したことになる。
岡山出身でも川相ファンでもない人には興味のない話かもしれないけれど、こういうほんのちょっとした〝身内ネタ〟が妙にうれしくなるのも、オリンピックというお祭ならではじゃないかな。

一方、高校野球の地区予選では残念な出来事もあった。
静岡県大会で17年ぶりに決勝進出した東海大翔洋が、0−4で静岡に敗れ、7度目の甲子園出場を逃した。

2016年に東海大翔洋の監督に就任した原俊介は、巨人ファンならご存知の通り、1995年にドラフト1位で東海大相模から巨人に入団した元プロ野球選手。
高校では原辰徳監督、巨人では川相氏の後輩に当たり、巨人では僕も取材した間柄です。

今時はこんなことを書いたら怒られますが、巨人時代や退団後には川相氏を交えて何度か会食をしたこともある。
そういう縁もあったので、決勝まできたらぜひ甲子園に行ってほしかった。

しかし、そんなスポーツネタに事欠かない半面、新型コロナウイルスの感染拡大はいよいよ勢いを増している。
きょうの新規感染者数は午後4時45分時点で東京都3177人、神奈川県1051人、午後6時時点で全国9000人超と、いずれも一日当たりの数字としては過去最多を記録。

オリンピックの大会関係者だけですら、感染者数は169人に上っている。
この状態のまま、オリンピックを続けていていいのか、甲子園で高校野球を開催できるのか、という疑問を少しも感じない人は恐らくひとりもいないだろう。

確かに、大橋悠依の史上初の2冠達成は歴史的業だったし、侍ジャパンがサヨナラ勝ちによる初戦突破も劇的だった。
様々な競技のアスリートたちが連日素晴らしいパフォーマンスを見せ、結果を残し、日本中に興奮と感動をもたらしている。

ただ、このまま感染拡大が続けば、医療崩壊に続いて、健康な人々も仕事や収入を失い、経済まで麻痺状態に陥りかねない。
そう思うと、このブログの記事を打つ指のスピードもふと鈍りがちになる今日この頃なのです。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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