『ゴジラvsコング』(IMAXレーザー・3D)☺️

Godzilla vs. Kong
113分 2021年 アメリカ=ワーナー・ブラザース 日本配給=東宝

ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズが共同で製作している〈モンスターバース)シリーズの第4作にして完結編ではないか、という噂もある怪獣映画超大作。
このシリーズはゴジラが主役の第1作『GODZILLA ゴジラ』(2014年)を公開初日、第3作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)を公開4日目に鑑賞しており、今回も早いうちにと公開初日のきのう、TOHOシネマズ新宿へIMAX・3D版を観に行ってきた。

この種の映画は公開後すぐにネタバレ、オチバレ情報がSNSに流されるので、そういうものが目に入ってくる前に観ておかなきゃならないんである。
キングコングが主役の第2作『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)だけはWOWOWで観ておけばOKだったけれど。

とくに本作で最も気になったのは、ゴジラとコングが勝負つけるまでガチンコで戦うのか、それともコングが〝リングアウト勝ち〟した東宝版『キングコング対ゴジラ』(1962年)のように曖昧な決着に落ち着かせるのか、ということ。
公開されたばかりなので結末をバラすわけにはいかないから、そこだけ避けて正直な感想を述べると、観ているうちにどっちが勝ってもいいような気分になった。

というのも、ハリウッド製のゴジラはやはり、昭和時代の東宝ゴジラはもちろん、庵野秀明版『シン・ゴジラ』(2016年)と比較しても、ビジュアルが大きく異なっており、ゴジラというより巨大なイグアナのように見えるからである。
これは上の画像、TOHOシネマズ新宿のゴジラ・モニュメントと本作のポスターのゴジラ画像を見比べても一目瞭然。

しかも本作ではゴジラが海中を泳ぐ場面が多く、背鰭を出して港に突入し、巨大バイオ企業エイペックスの工場や香港の歓楽街に上陸するシーンは、僕のようなオールド・ゴジラファンに悪評ふんぷんだったローランド・エメリッヒ版『GODZILLA』(1998年)を彷彿とさせる。
最終的には第1作、第3作のような〝人格〟を前面に出してきて、日本人にもそれなりに納得できるキャラクターにはなっているんですが。

ストーリーのスケールはまことに大きく、コングとゴジラのルーツは地球内部の空洞にあり、ここでふたり(2匹?)は太古の昔から〝世界の王〟の座をめぐって対決を続けていたのだ、という設定になっている。
コングが〝地球空洞説〟でお馴染みの南極に空いた穴から地下世界に侵入し、様々な怪物と戦いを繰り広げながら自分の家族を探し回るくだりは、ディズニー映画『地球の頂上の島』(1974年)を思い起こさせ、怪獣映画というよりファンタジー映画のようだ。

変に日本人特有の〝ゴジラ観〟にこだわらず、お子さんと一緒に楽しむつもりで観れば、非常によくできたアトラクション映画であることも確か。
製作者側もそのつもりで作っているのだろうから、これ以上ゴジラオタクの立場からブツブツうるさいことを言うだけ野暮というものでしょう。

採点は70点です。

TOHOシネマズ新宿・渋谷・池袋・日比谷・六本木ヒルズ、新宿バルト9などで上映中

2020劇場公開映画鑑賞リスト
※50点=落胆😞 60点=退屈🥱 70点=納得☺️ 80点=満足😊 90点=興奮🤩(お勧めポイント+5点)

1『SNS 少女たちの10日間』(2020年/捷克)80点

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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