ロングインタビュー3連投

打ち明け話をすると、最近は心配事が多く、なかなか書き物が手につかない。
昨年来のコロナ禍もあり、今月はとりあえず、なるべくお客さんや報道陣の少ない球場でオープン戦でも観て、東スポ『赤ペン‼︎』のネタでも仕込むとしよう。

と思っていたら、某誌の編集さんからわらわらとメールや電話が舞い込み、この2週間で7人にインタビューして、原稿を3本も書くことになった。
人間、現金なもので、こうなると俄然、〝熱血ライター〟モードに入っちゃうんですよね。

というわけで、最初のヤマ場となったのが、一昨日からきょうまで、3日間のロングインタビュー3連投。
こんなに毎日、長々と話を聞いたのはいつ以来だろう、と記憶を探ってもすぐにはわからないほどの濃密な時間だった。

初日の火曜は某誌を発行している出版社で、東京オリンピックの日本代表選手に約50分のインタビュー。
自身初の五輪代表であり、年齢的にもこれが最初で最後になるだろう、この選手のポジティブな語り口には、のっけからグイグイ引き込まれました。

中止もささやかれている苛酷な状況で、日々そうした情報が入ってくる中でも、彼は「いま諦めたら一生後悔する」と言った。
諦めることはいつでもできる、それまではベストを尽くす、そういうアスリートとしての姿勢を淡々と語ってくれた今回のインタビューは、僕にとっても「一生忘れられない」取材経験となるでしょう。

2日目、3日目は旧知のプロ野球OBの方々にインタビュー。
2日目の水曜は1時間10分ちょっと、3日目のきょう木曜は1時間50分弱と、こういう取材は重ねれば重ねるほど、どんどん、どんどん長くなる。

このトシ(58歳)になって改めて感じたけれど、長時間インタビューは結構体力を消耗します。
お昼時に延々とやり取りを続けたら、終わったあとでググ〜ッとお腹が鳴ったりすることも珍しくない。

というわけで、本日の画像は2日目の取材現場、川崎市麻生区のホテルモリノでのインタビュー後、『赤坂離宮』で編集さんにご馳走になった麺セットの五目あんかけ焼きそば+デザート。
これは違法な接待ではありませんよ!😅

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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