東京ドームでリモート取材

二回、3失点するもウィーラーを左飛に仕留めた浜口

きょう、あしたは巨人−DeNA戦の取材で東京ドームへ通います。
9月に入って秋めいてきたとはいえ、まだまだ侮れない残暑が続く中、A先生のような高齢取材者にとって、自宅から歩いて行ける球場で仕事ができるのは非常にありがたい。

ただ、あんまりありがたくないのは、両チームのオンライン取材が同じ時間帯にバッティングしてしまったこと。
きょうは試合前、ぜひ参加しておきたいリモート会見がふたつあった。

ひとつが巨人・菅野の8月の月間MVP受賞会見。
菅野はプロ入り以来最高の「状態」かどうかはわからないけど、この時期においては最高の「結果」を残しており、どのように自己分析しているのか、久しぶりに肉声を聞いておきたかった。

もうひとつが、今季何度もリモート会見に出席しているDeNA・ラミレス監督の試合前囲み。
きのう13連戦の初戦にして巨人3連戦の初戦を落とし、何としても勝ちたいこの日の第2戦にどのように臨むのか、これも大いに気になるところでした。

何とかうまいこと時間差でやってくれればなあ、と期待していたら、ラミレス監督の囲みが先にスタート。
それから程なくして菅野の会見が始まり、まだラミレス監督の囲みが続いている最中、先に終わってしまった。

あ〜あ、しょうがねえなあ、とこの件をSNSでぼやいたら、旧知の同業者からこんな指摘がありました。
サッカーのJ2では、記者がひとりしか取材に来ていないメディアのため、両球団の広報担当者があらかじめ打ち合わせし、ちゃんと時間差をつけて会見を行うのだそうです。

コロナ禍の影響で球場に出入りできる記者の数が制限されているいま、プロ野球もそういう取材環境の整備を考えてもらえないものか。
…とは思うんだけど、プロスポーツで最も大勢の報道陣が取材に訪れるプロ野球の場合、広報担当はメディア各社の担当記者の要望に応えるだけでも大変らしい。

運動記者クラブ加盟社の東スポに連載コラムを持ち、NPB発行の取材パスを支給され、このコロナ禍の最中でも球場に出入りできるフリーライターは、A先生のほかにほとんどいません。
そういう意味で、僕個人はいまでも十分恵まれた立場にあるわけですが。

それにしても、DeNA・ピープルズの中継ぎ登板、中継ぎだったパットンの明日の予告先発には驚いたなあ。
こういうことがあるから、ラミレス監督のリモート囲みに参加しないではいられない。

ラミレス監督は試合後のリモート取材で、2週間前ぐらいから考えていたという13連戦中の投手起用計画の一端を明かしました。
明日、スポーツ各紙や評論家がこのラミレス構想をどう評価するか、紙面、及びネット上の記事を読むのが楽しみですね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る