ここがヨコハマのいいところ⚾️👍

昔、マウンテンバイクのイベントでもらったマレリーのミニタオル

今年は仕事上の都合と球場に入れる人数制限の影響で、東京ドームへ行く機会がめっきり減り、代わりにハマスタへ足を運ぶことが格段に多くなった。
ベイスターズやハマスタのスタッフのみなさんにはいつも親切にしていただき、〝報道陣最高齢〟に属する私としては大いに助かっています。

きょうもきょうとて、汗だくになってハマスタに辿り着き、冷房の効いている記者席で汗を拭おうと思ったら、バッグの中に愛用のミニタオルがない!
さては、関内駅からここへ歩いてくるまでのどこかで落としたに違いないと、ハマスタの受付に問い合わせ、駐車場にも見当たらないから、関内駅のプラットホームまでUターン。

それでも見つからず、汗びっしょりで記者席に戻ったら、携帯電話に受付の職員から「赤坂さんのものと思われるミニタオルが見つかりました」というお知らせがあった。
聞けば、僕が受付に問い合わせたあと、程なくして警備員の方が駐車場に落ちているのを発見してくれたそうです。

そのミニタオルで汗を拭きながらスタンドでベイスターズの打撃練習を視察し、いつものようにチーフ打撃コーチの田代富雄さんにご挨拶。
「調子はどうですか」と聞いたら、「おう、暑いから気をつけてるよ」というお返事でした。

試合前に配られるGame Notesとメンバー表

練習が終わったころに受付で配布されるのが、その日の試合に関する様々なデータを網羅したGame Notes。
例えば、きょうはカープの先発がK・ジョンソンということで、ラミレス監督はスタメンの1、2、3番に相性のいい梶谷、倉本、ソトを並べる、と試合前に明かした。

その各打者とジョンソンとの通算対戦成績が、このGame Notesには書いてある(※注:11打席以上の選手のみ)。
ちなみに、1番から3番までは以下の通り。

梶谷 打率4割6分2厘(26打数12安打)、0本塁打、2打点、1四球、5三振
倉本 打率4割2分9厘(28打数12安打)、0本塁打、1打点、2四球、2三振
ソト 打率4割3分5厘(23打数10安打)、3本塁打、7打点、1四球、1三振

ラミレス監督がどのような理由でその日のオーダーを組んでいるのか、こういうデータが裏付けているわけ。
実際に試合でジョンソンから先制点を挙げたのは上記の3人ではなく7番の嶺井でしたが、Game Notesに載っている彼の対戦成績がまた興味深い。

嶺井 打率1割7分6厘(17打数3安打)、1本塁打、4打点、3四球、7三振

打率こそ低いけれど、打点の多さはソトに次いでチーム2位。
野球は必ずしもデータ通りにいかない半面、データがウソをつかないというのもまた確かなのです。

まあ、そんな偉そうなことを言っても、正直、まさか投手・井納のバッティングで勝負が決まるとは思わなかった。
1-2の1点ビハインドで迎えた四回1死一・二塁、井納に打順が回り、当然バントかと思われた場面で、ジョンソンの初球ストレートを右中間へ弾き返し、実に見事な逆転2点タイムリーツーベース。

井納本人によると、打席に入る直前、「バントはないから初球から狙っていけ」と坪井打撃コーチが指示。
「ただし、ジョンソンが最初にけん制したら、バントもあると思わせたいから、バントの構えだけしてくれ」と伝えられていたそうです。

「そうしたら、けん制しないで初球から真ん中にきたんで、これしかないと思って打ちました」と井納。
ちなみに、「バントの練習はやってますが、ケガが怖いからバッティングの練習はやってません」と話してファンの笑いを誘っていました。

ヒーローインタビューに答える井納とパットン

それにしても、今年はジョンソンもカープも勝ちきれないね。
もっと頑張れ! と、最後にわが故郷のチームにゲキを飛ばしておきます。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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