プロはやっぱり試合が長い

開場前の巨人の練習風景。原監督は取材対応に大忙し。

きのう、きょうは東京ドームで巨人-DeNA戦を取材しております。
2日続けて巨人戦に足を運ぶのはシーズン序盤以来で、これだけ久しぶりだとなかなか新鮮。

きのうはDeNA・東が好投し、巨人戦今季最短の2時間25分で試合が終了。
で、一夜明けたきょう、両チームやマスコミ関係者が口をそろえていたのが、「きのうは早かったな」「いつもあんなにすぐ終わったらいいのになあ」。

要するに、プロの試合はそれだけ長いということなんですよね。
NPBのオフィシャルサイトでは、トップページに毎日の平均試合時間が更新されていて、きのう23日までの時点でのデータは以下の通り。

9回までの試合 3時間16分(618試合)
延長戦を含む全試合 3時間21分(696試合)

ちなみに、NPBのホームページには平成元年(1989年)以降の平均試合時間も載っている。
それによると、この30年間で一番長かったのは2004年。

9回までの試合 3時間19分
延長戦を含む全試合 3時間24分

ひょっとすると、令和元年の今シーズンはこの平成元年の記録を上回るかもしれない。
いったい、何のために申告敬遠を導入したのやら。

一応、各球場のベンチ裏にはスピードアップのためのアグリーメントも掲示されていて、「投球間隔は15秒以内」、「攻守交代は2分15秒以内」、「捕手がマウンドに行く回数は1試合3回まで」などと書かれている。
これもNPBのホームページに載っていますが、選手やベンチの首脳陣が懸命に励行しようとしている雰囲気は微塵も感じられない。

なぜそう感じるかというと、甲子園で行われていた高校野球選手権大会を取材したばかりだから。
こちらは1日3~4試合組まれている関係上、選手にも指導者にも高野連にも、「何事もとにかく早くやること」という習慣が徹底している。

初出場で感激している球児にも、サヨナラ負けしてみんなが悔し泣きしている学校にも、「早く整列しなさい! 早く早く!」という容赦ない声が飛ぶ。
「ボヤッとするな!」と部員たちを急かしている監督も珍しくない。

某強豪校の名将ともなると、試合終了後に試合時間を高野連関係者に確認。
「1時間30分か。高校野球の見本のような試合だったな。すべての試合がこうありたいものだ」と自画自賛したりしている。

大会がそういう雰囲気で行われているから、投手の投球間隔も非常に早い。
プロの試合と同じようなつもりでスコアをつけていると、つい1~2球つけ忘れてしまう。

で、高校野球のペースにすっかり慣れたころ、東京ドームへ来てプロの試合のスコアをつけていると、今度は1球1球の間隔が随分長く感じられるのだ。
DeNA・東のように比較的テンポの早く投手にすら、「もっと早く投げろよ」と思っちゃう。

プロは高野連に〝時短のコツ〟を教わったらどうか。
プロは高校野球経験者ばかりだから、いまさらそんなこと聞かされなくても、最初から知ってるはずなんですけどね。

スポーツライター。 最新刊は構成を担当した達川光男氏の著書『広島力』(講談社)。毎週金曜朝8時、TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ!日本全国8時です』出演中。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』、WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
Scroll to top