『さよならはスローボールで』(WOWOW)😉

Eephus
98分 2024年 アメリカ、フランス
日本公開:2025年 配給:トランスフォーマー

アメリカの片田舎で草野球のリーグ戦に使われていた球場ソルジャーズ・フィールドが、中学校建設のため取り壊されることになった。
地元の草野球チームの男たちが、この球場で最後の試合をするために集まる。

そのほとんどはくたびれた老人や中年男で、足腰を痛めていたり、でっぷり太っていたり、さらにビールを飲みながらプレーするアル中がいたり。
観ていて、ちょっと真面目にやれよと言いたくなるオッサンたちなのだが、それでも一部のメンバーを除き、途中で試合を放り出そうとはしない。

野球というスポーツをリアリズムで描いた作品ではない。
朝から試合が始まり、午後になってもまだ終わらず、夕方には審判が帰ってしまい、陽が沈んでも車のヘッドライトの明かりを頼りにゲームが続けられる。

その合間に男たちの人生模様が挿入され、カーソン・ランドという新進気鋭の監督が、野球と球場に託して人間を描こうとしていることが、緩やかな空気案とともに伝わってくる。
原題のイーファスという言葉は、日本の野球界ではあまり馴染みがないが、100㎞を大きく下回る超スローボールのことで、この映画全体のテーマを表現しているようだ。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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