『爆弾』(Netflix)😉

137分 2025年 ワーナー・ブラザース PG12

昨年大ヒットして異能の俳優・佐藤二朗がブレークしたシチュエーション・サスペンスの傑作。
佐藤はその後、文春砲によって〝パワハラ疑惑〟が報じられたが、本作での熱演、怪演ぶりを観るにつけ、このまま潰されてほしくないなあ、と個人的には思った。

佐藤演じる中年男は、酒屋で自販機をめぐるトラブルを起こし、店員に警察へ通報され、取調室で野方署の刑事(染谷将太)に名前を聞かれると「スズキ・タゴサク」と回答。
最初のうちは悪ふざけの好きな失業者ぐらいに見ていた刑事に対し、タゴサクが「あなたが気に入った」と言い出し、霊感で爆弾を仕掛けられた場所を察知できると打ち明ける。

タゴサクの予言通り、まず秋葉原で爆発事件が起こると、警視庁強行犯捜査係の山田裕貴と渡部篤郎に尋問役がバトンタッチ。
捜査が進められるにつれ、爆弾を仕掛けた実行犯が別にいることが判明する。

第2、第3の爆発事件が起こり、タゴサクと実行犯の関係が明らかにされにつれ、佐藤の怪演はますますエスカレート。
とくにYouTubeで社会や市民への呪詛の言葉を並べ立てる場面が実に不気味で恐ろしい。

ただ、エンディングが今一つスッキリしないのが惜しい。
続編を作るつもりなのかもしれませんけど、いったんスカッとした決着をつけてほしかったな、個人的な感想ですが。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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