『江戸川乱歩の美女シリーズ7 宝石の美女 白髪鬼』(BS松竹東急)😉

約80分 初放送:1979年1月6日PM9:02〜 製作:テレビ朝日
BS松竹東急再放送:2024年1月5日PM3:00〜

このシリーズで『白髪鬼』を原作としたドラマはもう1本、最終作『みだらな喪服の美女』(1994年)があるが、乱歩のテイストを生かしている点ではこちらが上だろう。
田村高廣演じる白髪鬼のメイク(上の画像)も、一見サスペンスではなくコメディーかと間違えそうになる出来栄えだが、まだ10代で初めて観たときはかなりのインパクトを感じた。

とくに、田村が埋葬された棺桶の中で生き返り、もがいているうちに髪が真っ白になってしまうくだりは今観てもなかなかの迫力(笑えちゃうのも確かですけどね)。
いかにも昭和的なまったりした演出と、田村自身のナレーションがそれなりの効果をあげている。

ただし、白髪鬼が復讐する相手を密室に閉じ込め、ジリジリと吊り天井を下げていく原作の見せ場が、別の殺し方に変えられているのは非常に残念。
2時間枠となる第8話以降とは違い、この第7話までは1時間半枠だったから、吊り天井のセットを作るほどの予算がなかったのかな。

オススメ度B

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

「美女」は金沢碧さん 現在は消息不明だそうです
スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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