【きょう17日アップ&掲載!】東スポWEB&東スポ『赤ペン!!486』/来季巨人ヘッド兼チーフ打撃コーチ二岡智宏は寡黙な仕事人

今季5年ぶりに巨人の二軍をイ・リーグ優勝に導いた二岡二軍監督がヘッド兼打撃コーチに昇格した。
かつての名遊撃手は、阿部新監督の下でどんな役割を担うのか。

二岡はオールドファンにとって、巨人史上唯一無二の〝歴史的快挙〟を実現させたヒーローだ。
23年も前の2000年9月24日、東京ドームの中日戦の9回、4-4の同点で代打に立った二岡は、サヨナラホームランを打って優勝を決めた。 

実は、当時の長嶋監督はそれまで、一度も本拠地で胴上げされたことがなかった。
しかも、この試合は公式戦最終戦で、長嶋監督は翌01年、優勝を逃して退任している。

つまり、ミスタージャイアンツが白いホーム用ユニホームで宙に舞ったのは、あの23年前の中日戦が最初で最後だったのだ。
それほど貴重な場面を、すんでのところで実現させたのが二岡だった。

あのとき、二岡自身は長嶋監督の胴上げを意識していたのか。
のちに、日本ハムに移籍した本人に確かめる機会に恵まれた。

二岡曰く「打席に立ったときは、長嶋さんがどうこうっていう意識はなかったですね」
ただ、「そのときは知ってたかもしれないけど」…

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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