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DeNAのバウアーは今度こそ真価を発揮するか。
それとも史上空前の評判倒れに終わるのか。

サイ・ヤング賞という勲章を持ちながら、3試合で1勝2敗、防御率8.40。
ここ2試合連続7失点と大きく期待を裏切っており、「とにかく球が高い。それに尽きる」と、三浦監督もバッサリ斬り捨てていたほど。

そのバウアーは21日、2回でKOされた広島戦から中4日でロッテ二軍戦に登板。
初回、いきなり先頭打者本塁打を打たれたものの、6回97球で8安打1失点10奪三振と好投して見せた。

前回より真っ直ぐを低めに集め、切れ味鋭いスライダーやカッター、ワンバウンドしそうなナックルカーブで次々に空振りを取る。
3回に無死二、三塁のピンチを招くと、そこから明らかにギアを上げていた。

試合後、「球が高いと三浦監督に指摘されたことを意識したのか」と質問すると、バウアーは少々憮然としてこう答えた。
「高いと言われたけど、意図があって高めに投げていたんだ」

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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