【きょう29日アップ&発売!】東スポWeb&東京スポーツ『赤ペン!!』434

今回の話題は、中日からDeNAに移籍した京田陽太です。
砂田毅樹との交換トレードに驚き、いまなおどうして出されたのかと首を捻っているファンは多いはず。

今季は最悪の成績に終わったとはいえ、選手会長に就任して3年目。
当然、球団から来季の復活を期待されていると、僕も思っていた。

ほんの5年前の2017年、5位に沈んだ中日にあって、新人王を獲得した京田は中日ファン唯一の希望の星であり、ネタに困っていた地元マスコミにとっても救世主というべき存在だった。
開幕スタメンに抜擢されると、6月から1番・ショートに定着し、打率2割6分4厘、4本塁打、36打点、23盗塁という好成績をマーク。

このシーズンの149安打は球団史上最多、かつリーグの新人としても史上2位。
1位は巨人・長嶋茂雄の153安打(1958年)で、シーズン終盤は長嶋さんを抜きそうだ、抜けるぞ、抜いてくれ、と連日地元メディアにあおられていたものです。

その年のオフ、今では休刊となった〈新潮45〉の仕事で、京田にインタビューする機会があった。
早速、安打数の話題から入ると、「もうそれについて聞くのは勘弁してください」と京田は苦笑い。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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