【きょう1日アップ&発売!】東スポWeb&東京スポーツ『赤ペン!!』429

今オフ、山口俊が巨人をクビになった。
彼が2016年オフのFA移籍当時、「巨人史上最大の補強」と騒がれた〝大物選手〟のひとりだったことを、いま何人のファンが覚えているだろうか。

高橋由伸監督1年目の16年、フロントは当初、基本方針として生え抜き育成を打ち出した。
が、7月に首位広島との差が10ゲーム以上に開くと、渡辺恒雄・読売新聞主筆が激怒。

「由伸は悪くねえ。補強してねえもん。
いまの陣容で勝てったって無理だよ」

などと発言したため、フロントも慌てて方向転換したのである。
DeNAからFA宣言した山口に対し、巨人が提示した条件は推定3年総額7億円。

他にソフトバンク・森福允彦、日本ハム・陽岱鋼と、巨人が3人FA選手を獲得したのは初めてだった。
総額40億円の補強費も球団史上最高額と言われる。

しかし…、
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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