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これでオールスターの見どころが増えたんじゃないか。
先週3日、東京ドームでロッテ・佐々木朗希が巨人・岡本和真に今季初めて被本塁打を喫し、ついでに今季初黒星もつけられた試合を見ていて、そう思った。

球宴ファン投票の中間発表では、佐々木朗はパ・リーグ先発投手部門でダントツの1位。
岡本和はセ・リーグ三塁手部門の2位だが、本塁打、打点でリーグトップを争っている実績から、監督推薦でオールスターに出場するのは確実だ。

岡本和と佐々木朗との対決はオープン戦で満塁本塁打、先日の公式戦で初本塁打と岡本和が〝2連勝中〟。
球宴で3度目の対決が実現する可能性は高く、〝令和の怪物〟のリベンジなるか、巨人の主砲が返り討ちにするか、大いに注目される。

このふたりの真っ向勝負、「平成の名勝負」と謳われた野茂英雄と清原和博の対決を彷彿とさせる。
投手の佐々木朗は野茂に、打者の岡本和は清原に、とても似たところのあるタイプだから。

佐々木朗も野茂も真っ直ぐとフォークの組み合わせで勝負し、バッタバッタと三振を取っていく投手。
野茂が日米で奪三振王となり、ドクターKと異名を取れば、佐々木朗は完全試合を達成したオリックス戦(4月10日)で日本新の13連続を含む日本タイの19奪三振を記録した。

対する岡本和は長打力と勝負強さを誇る昔ながらの4番打者で、かつて巨人で4番を打った清原と相通じるところがある。
そんな清原と野茂は、野茂がメジャーに去るまでの5年間で真っ向勝負の対決を繰り返し、「平成の名勝負」と呼ばれた。

彼らが残した逸話の中でも傑作だったのが…この続きはきょうの東スポ、大スポ、中京スポ、九スポで御一読ください!
今週もよろしくお願いします!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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