『泣かないで』(WOWOW)🤨

Only When I Laugh 
120分 1981年 アメリカ:コロンビア・ピクチャーズ

タイトルクレジットに「ニール・サイモンの」と冠されていることからもわかるように、サイモンはアメリカを代表する劇作家である。
1960〜80年代に数々の名作、ヒット作を世に出し、日本では『おかしな二人』(1968年)、『グッバイガール』(1977年)などのコメディー映画で知られていた。

主演のマーシャ・メイスンは本作の製作当時、サイモンと結婚しており、本作や『グッバイガール』で4度アカデミー主演女優賞にノミネートされている。
そのメイスンの娘役を演じるクリスティ・マクニコルはハリウッドのアイドル的存在で、子役としてデビューした同世代のテータム・オニール、ジョディ・フォスター、ブルック・シールズに優るとも劣らない人気を誇っていた。

メイスンが演じるジョージアは微妙な時期に差し掛かっているブロードウェイの人気女優で、アルコール中毒の更生施設から退所したばかり。
そこへ、別れた夫に引き取られていた娘ポリー(マクニコル)が、「お母さんと一緒に暮らしたい」と申し出る。

そのポリー、親友の女優トビー(ジョーン・ハケット)、ゲイで売れない役者ジミー(ジェームズ・ココ)に応援され、アパートの部屋も改装してジョージアの新生活がスタート。
そこへ元恋人のデヴィッド(デヴィッド・デュークス)が、自分が脚本を書いた舞台でヒロインを演じてくれないか、と持ちかける。

ところが、それはかつてのジョージアとデヴィッドの交際を、ほとんど現実のまま脚本化したような内容だった。
最初は拒否したジョージアは、脚本の中身を読んで傑作だと認め、いったん承諾して稽古に打ち込むのだが、デヴィッドと喧嘩してふたたび酒に手を伸ばす。

テンポのいい展開と気の利いたセリフの連続で、サイモン作品だから当然のようにハッピーエンドとなる幕切れも後味がいい。
しかし、登場人物が善人ばかりで、落ち着くところに落ち着くだろうという先が読めてしまうため、どうも観ていてワクワクしませんでした。

オススメ度C。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2021リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだ ったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

21『追憶』(1973年/米)B
20『エベレスト 3D』(2015年/米、英、氷)B※
19『運命を分けたザイル』(2003年/英)A※
18『残された者 北の極地』(2018年/氷)C
17『トンネル 9000メートルの闘い』(2019年/諾)C
16『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(2012年/米)A※
15『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019年/仏、比)A
14『ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン6』(2018年/米)C
13『大時計』(1948年/米)B
12『汚名』(1946年/米)B
11『マザーレス・ブルックリン』(2019年/米)B
10『エジソンズ・ゲーム』(2017年/米)C
9『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年/米)C
8『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年/米)B
7『ジョン・ウィック』(2014年/米)C
6『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010年/米)C
5『宇宙戦争』(2005年/米)B
4『宇宙戦争』(1953年/米)B
3『宇宙戦争』(2019年/英)B
2『AI崩壊』(2020年/ワーナー・ブラザース)B
1『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年/松竹)C

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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