『追憶』(WOWOW)😉

The Way We Were 
118分 1973年 アメリカ=コロンビア・ピクチャーズ 日本公開:1974年

中学生のころ、コレクションブームだったチラシだけ収集し、肝心の作品は地上波テレビで放送されても見逃していた作品。
こういうスター同士のオーソードクスなラブストーリーは当時、ヘソ曲がりのA先生が飛びつきたくなるような映画じゃなかったんですよね。

政治運動に熱心な主人公ケイティー・モロスキーを演じるのは、1970年代にポップシンガーとして売り出し中だったバーブラ・ストライサンドで、彼女が歌った本作の主題歌も世界的に大ヒットしている。
そのケイティと結婚する脚本家ハベル・ガーディナーには、二枚目俳優として絶頂期にあったロバート・レッドフォードと、ハリウッド製メロドラマの顔合わせとしては申し分ない。

1937年に大学でハベルと出会ったケイティーは、作家としての才能を持つハベルに惹かれるが、当時のハベルは仲間内の友人キャロル・アン(ロイス・チャイルズ)と付き合っていた。
それから数年後の第二次世界大戦中、ケイティーがニューヨークの放送局と情報局で働いていたころ、米軍関係のパーティーで海軍軍人となっていたハベルと再会し、猛アタックをかけて交際に発展する。

ここまで、ケイティーの友人フランキー・マクヴィー役のジェームズ・ウッズ、ハベルの親友でのちにキャロルと結婚するJ・J役のブラッドフォード・ディルマンがなかなかいい味を出しているのが、オールドファンにはうれしくも興味深い。
シドニー・ポラックの演出、アーサー・ローレンツの脚本はいかにも70年代っぽく、結婚したケイティーとハベルが一人娘をもうけながら、50年代の赤狩りをめぐって対立し、離婚を選択するまでの20年間がノスタルジックに描かれる。

ラスト、互いに再婚していたハベルとケイティーはまたニューヨークで再会。
ハグして別れたあと、ケイティーが街角で「原爆に反対しましょう」と呼びかける姿を遠景で捉えながらジ・エンド、という幕切れがいかにも1970年代らしく、独特の余韻を残す。

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2021リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだ ったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

20『エベレスト 3D』(2015年/米、英、氷)B
19『運命を分けたザイル』(2003年/英)A※
18『残された者 北の極地』(2018年/氷)C
17『トンネル 9000メートルの闘い』(2019年/諾)C
16『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(2012年/米)A※
15『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019年/仏、比)A
14『ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン6』(2018年/米)C
13『大時計』(1948年/米)B
12『汚名』(1946年/米)B
11『マザーレス・ブルックリン』(2019年/米)B
10『エジソンズ・ゲーム』(2017年/米)C
9『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年/米)C
8『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年/米)B
7『ジョン・ウィック』(2014年/米)C
6『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010年/米)C
5『宇宙戦争』(2005年/米)B
4『宇宙戦争』(1953年/米)B
3『宇宙戦争』(2019年/英)B
2『AI崩壊』(2020年/ワーナー・ブラザース)B
1『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年/松竹)C

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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