『後妻業の女』(WOWOW)

 直木賞作家・黒川博行のベストセラー小説『後妻業』(2014年/文藝春秋)を大竹しのぶ主演で映画化した作品。
 原作の出版やこの映画化版の公開と同時期、実在する〝後妻業〟筧千佐子被告が青酸カリで資産家の夫や内縁男性4人を毒殺したとされる事件が発覚、大きな話題になった(17年11月死刑判決、控訴中)。

 世間を賑わせた筧被告の事件では、彼女の背後関係がうかがえず、70歳の女性が単独で次々に高齢者男性を毒牙にかけていたという事実が何とも不気味な印象を与えた。
 しかし、本作で大竹しのぶが演じる後妻業の女には、結婚紹介所の所長・豊川悦司という相棒がいて、資産家の男性とくっついて殺すまで非常に計画的である。

 最初のうちは快調で、愛嬌たっぷりの大竹、セコイ悪役に徹した豊川の演技もなかなか見応えがある。
 狙った不動産屋・笑福亭鶴瓶をまんまと引っ掛けたはずが、逆に引っ掛けられていたことがわかって大竹も豊川もアタフタしてしまうところなど、定石通りながら笑わせられた。

 しかし、見ているうちに豊川が元ヤクザであることが明らかになると、だんだん普通の犯罪映画のように思えてくる。
 オチも中途半端で、もう一工夫ほしかった。

 オススメ度B。

(2016年 東宝 128分)

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2018リスト
※A=ぜひ!(^o^) B=よかったら(^^; C=ヒマなら(-_-) D=やめとけ(>_<)

70『ショートウェーブ』(2016年/米)D
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67『シザーハンズ』(1990年/米)A
66『グーニーズ』(1985年/米)B
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64『ハクソー・リッジ』(2016年/米)A
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62『永い言い訳』(2016年/アスミック・エース)A
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56『猿の惑星』(1968年/米)A
55『アンドロメダ・ストレイン』(2008年/米)C
54『ヘイル、シーザー!』(2016年/米)B
53『パトリオット・デイ』(2016年/米)A
52『北陸代理戦争』(1977年/東映)A
51『博奕打ち外伝』(1972年/東映)B
50『玄海遊侠伝 破れかぶれ』(1970年/大映)B
49『暴力金脈』(1975年/東映)B
48『資金源強奪』(1975年/東映)B
47『ドライヴ』(2011年/米)C
46『バーニング・オーシャン』(2016年/米)A
45『追憶の森』(2015年/米)B
44『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(2017年/ワーナー・ブラザース)B
43『パットン大戦車軍団』(1970年/米)B
42『レッズ』(1981年/米)B
41『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』(2016年/米)B
40『エクス・マキナ』(2015年/米)B
39『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年/西)B
38『ムーンライト』(2016年/米)B
37『アメリカン・バーニング』(2017年/米)B
36『セル』(2017年/米)C
35『トンネル 闇に鎖された男』(2017年/韓)B
34『弁護人』(2013年/韓国)A
33『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年/クロックワークス)A
32『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(2017年/東宝)B
31『南極料理人』(2009年/東京テアトル)B
30『沈黙 -サイレンス-』(2016年/米)B
29『メッセージ』(2016年/米)B
28『LOGAN/ローガン』(2017年/米)C
27『チャック~“ロッキー”になった男~』(2017年/アメリカ)B
26『ヒッチコック/トリュフォー』(2015年/米、仏)B
25『沖縄やくざ戦争』(1976年/東映)B
24『恐喝こそわが人生』(1968年/松竹)B
23『われに撃つ用意あり』(1990年/松竹)C
22『T2 トレインスポッティング』(2017年/英)A
21『ロスト・エモーション』(2016年/米)C
20『激流』(1994年/米)C
19『チザム』(1970年/米)B
18『駅馬車』(1939年/米)A
17『明日に処刑を…』(1972年/米)A
16『グラン・ブルー[オリジナル・バージョン]』(1988年/仏、伊)B
15『エルストリー1976- 新たなる希望が生まれた街 -』(2015年/英)D
14『I AM YOUR FATHER/アイ・アム・ユア・ファーザー』(2015年/西)B
13『サム・ペキンパー 情熱と美学』(2005年/独)B
12『ビリー・ザ・キッド 21才の生涯』(1973年/米)B
11『わらの犬』(1971年/米)A
10『O嬢の物語』(1975年/仏、加、独)C
9『ネオン・デーモン』(2016年/仏、丁、米)D
8『団地』(2016年/キノフィルムズ)B
7『スティーブ・ジョブズ』(2015年/米)B
6『スノーデン』(2016年/米)A
5『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年/米)B
4『ドクター・ストレンジ』(2016年/米)B
3『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(1967年/台、香)B
2『新宿インシデント』(2009年/香、日)B
1『日の名残り』(1993年/英、米)A

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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