巨人秋季キャンプ、きょうは〝逆半ドン〟⚾

12時40分、練習が始まったばかりのサンマリンスタジアム

去年まで巨人が行っていた早出練習「アーリーワーク」はもはや完全に死語になってしまったかのようだ。
30年以上プロ野球のキャンプを取材しているが、こんなに遅くスタートする練習は見たことも聞いたこともない。

なにしろ、全体練習が始まるのが、昼食後の午後12時30分。
その前に一応、川相内野守備コーチによる早出練習も行われたものの、これも朝10時40分~11時半前と、通常の守備練習が行われる時間である。

このあと、全体練習が始まる12時半まで1時間以上、グラウンドは無人と化し、われわれ報道陣には何も取材するものがない。
練習開始が遅くなったぶん、当然終了も遅くなり、きのうは居残りまで含むすべてのメニューが終わった夕方3時半になっても、まだ全体練習のフリー打撃が続けられていた。

これ、シーズンに入ったらほとんどの試合はナイターだから、キャンプの練習時間もナイターの時間帯に合わせてみてはどうか、という阿部監督の発案による試みだという。
今キャンプ、及び来春のキャンプで継続するかどうかは、選手の状態や疲労度を見て決めるそうです。

個人的には、ごく普通に朝から練習を始めて、日が傾きかけたころに終わったほうがいいんじゃないか、と思いますけどね。
そのほうが夜を有効に使えるし、というのは平成時代に選手たちと飲み明かしていた高齢ライターの勝手な言い分ですが。

今年のアーリーワークが結果に結びつかなかった巨人で、阿部監督の新たな方針がどのような成果を生むか。
とりあえず、今後に注目していきたいと思います。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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