行きはランドナー、帰りは26インチMTB

チラホラと芝桜が開花し始めている荒川赤羽桜堤緑地

先日、約10年ぶりにヒロセ・ランドナーに乗り、自宅から荒川の戸田橋まで、17㎞ちょっと走った。
この自転車、日本自転車界屈指のフレームビルダーと言われた廣瀬秀敬さんに作ってもらった逸品。

古巣の会社を辞めた2006年春、サイクルストアーヒロセ(C.S.HIROSE)で注文し、やっと出来上がったのが翌07年の秋頃だったかな。
スーパーチャンピオンのホイール、ストロングライトのクランクなど、骨董品クラスのパーツ以外、フレームも接合部のクラウンも、チェーンリングもディレーラーもすべて手作り!

しかし、納車した直後のファースト・インプレッションでコケてしまい、マファックのブレーキと黒いカバーを傷つけてしまった。
100万円以上かかったこともあり、その後も何度か乗っているうち、これ以上傷つけては大変だと思い、ほぼ10年以上、リビングのインテリアと化していたのです。

しかし、自転車はやはり乗らなければ、傷まなくても劣化する。
もう一度しっかり走れる状態に戻したい、と数年前から考えていた最中、この世界に1台しかないランドナーの生みの親、廣瀬さんは一昨年の夏に他界。

どうしようかな、どうしようもないのかなぁ。
と、しばらく途方に暮れていた矢先、チャリ友のタムニィがサイクルショップ〈戸田橋cycleworks〉をオープン!

さっそくロードのグレッグレモン、小径のアレックス・モールトンをオーバーホールしてもらったところ、どちらも瑞々しい乗り味が復活して、大いに感激。
そこで、もともとタムニィが最も得意分野としているランドナーの面倒も見てもらおうと、久しぶりにインテリア化していたこの自転車で戸田橋まで走ってきたわけです。

赤羽岩淵の河川敷

なお、帰りに乗った代チャリはマウンテンバイク、ロッキーマウンテンの2008年版フロウ。
舗装路を走りやすいスリックタイヤではあるものの、ふだん29インチのホイールで走っているA先生としては、正直、26インチしかないのでいささかまどろっこしく感じられた。

だから、太もも、ふくらはぎにいつもより結構な張りを感じたのかな。
きょうの走行距離は計約34㎞、帰宅後には10分ほど入念なストレッチを行いました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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