雨の練習試合、ヒーローは巨人・秋広、ロッテ・池田⚾️☔

12時半に始まった巨人-ロッテの練習試合

きょうもきのうに続いて、巨人がキャンプを行っている沖縄セルラースタジアム那覇へ。
目当てはロッテとの練習試合と、今季からそのロッテで投手コーチに就任した木村龍治さんと旧交を温めること。

木村コーチとは、彼が巨人で投げていた選手時代からのつきあいで、当時は川相昌弘・現巨人ファーム総監督と一緒に何度となく食事をともにした間柄です。
巨人には選手として12年、指導者として15年在籍した功労者でしたが、2019年に退団となり、2年間社会人のHondaでコーチを務め、今年からまたロッテの投手コーチとしてプロに復帰。

しかも、パ・リーグは初めてで、巨人では経験していない一軍のメインの投手コーチ。
いろいろな意味で野球人生初の大舞台に臨む木村コーチがどのような投手起用を見せてくれるのか、練習試合の前に少しばかり挨拶を交わしただけではあるけれど、いまから非常に楽しみになってきました。

さて、12時半に始まったその練習試合、ロッテでは1番・セカンドでスタメンに入ったドラフト2位新人・池田来翔(らいと・国士舘大)が、巨人の先発・髙橋優貴からいきなり左中間へヒット。
1死後に岡大海の左中間適時二塁打で生還し、先制のホームを踏んだ。

守っては三回、2死一塁で巨人・石川慎吾のセンター前へ抜けそうな打球を〝回転レシーブ〟すると、二塁ベースカバーに入ったショート・小川龍成(2年目)に素早く送球し、一塁走者の秋広優人を封殺。
この池田の好プレーにはスタンドのファンからも大きな拍手が沸き起こった。

池田はこれで波に乗ったのか、五回にもこの日2安打目をマークすると、六回には2死一塁から左中間を破るタイムリー二塁打で打点1もゲット。
しかし、直後のその裏、1死一塁から大城卓三の二ゴロをキャッチしたときは、小川に代わったショート・茶谷健太に悪送球し、巨人に1点を返される一因を作ってしまった。

でも、まあ、これぐらいは若さゆえの勢いが生んだ〝勇み足〟でしょう。
池田の溌剌としたハッスルプレーは見ていて気持ちがよく、ぜひ開幕一軍に残り、昨季のDeNA・牧秀悟のように大活躍してほしいものです。

一方の巨人では、松井秀喜氏の背番号55を受け継ぎ、中田翔に〝弟子入り〟した秋広優人が6番・センターでスタメンに名を連ね、4打数4安打と爆発。
打った相手はいずれもまだロッテで発展途上の投手たちばかりだったとはいえ、ネット、テレビ、新聞では大きく報じられるだろうから、このまま勢いに乗ってほしい。

15時半前、照明が全灯

毎年のことながら、キャンプ中の練習試合で新たな若者たちが主力にのし上がろうと躍動している姿は、見ていてワクワクさせられますね。
が、それはそれとして、きょうの寒さには参りました。

朝から雨で、試合開始前にはあがったものの、空はどんよりと曇ったまま、試合中にまた時折雨がパラつき、スタンドでスコアをつけていたら膝が震えて止まらない。
しかも、練習試合だから投手交代が多く、巨人、ロッテともに7人ずつの計14人。

それだけでも試合時間が長くなるのに、巨人投手陣は毎回のように四球を出して計7四球。
思わず、今年から投手チーフコーチになった桑田真澄さんに「何とかしてくださいよ」と言いたくなりました。

アグー肉そば800円

こんな寒い日の昼メシは汁物に限る、というわけで、最後に試合前に球場前の出店で食べたアグー肉そばの画像を載せておきます。
結構美味しかったよ~♪

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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