今夜の〝接戦〟を巨人側から書いてみると⚾️

三回1死一塁、巨人・山口はDeNA・桑原を空振り三振に仕留める

きのうは久しぶりにマウンテンバイク遊びをしたおかげで心地よく疲れ、風呂上がりのビールも美味しくいただき、ぐっすり眠ることができた。
きょうからは東京ドームで巨人戦を4試合取材する予定で、午後から元気よく外出!

…しようと思った矢先、ジワジワと身体のあちこちが痛くなり、いいトシをして半年ぶりに山を走り回った後遺症が小さくないことを痛感。
しかし、こんな体調の日の取材現場が自宅から一番近い東京ドーム、というのはある意味、不幸中の幸いでもある。

午後2時から久しぶりにじっくりと見た巨人のフリー打撃では、意外にも(と言っては失礼か)ベテラン亀井の元気のよさが目を引いた。
伸びのあるライナー性の打球を連発し、ライトスタンドの上段まで飛ばしているのには驚いた、とは、オンタイムでTwitterでもつぶやいた通り。

その隣のケージでは、やはりベテランの中島が軽快に打球をスタンドまで運んでいる。
練習の合間、石井野手総合コーチにアドバイスを受けている最中に見せた笑顔からも、最近の状態のよさが感じられた。

しかし、きょうのDeNA先発が右投げのロメロとはいえ、試合前まで打率2割がやっとの亀井を、原監督がまさか5番でスタメンに入れてくるとは思わなかった。
巨人打線がロメロを打ちあぐんでいた四回1死一塁、その亀井が左翼の頭越え二塁打でチャンスを広げ、続く6番に入っていた中島の遊ゴロで先制。

野球というゲームは不思議なもので、ふだんは目立たない選手がゲームのポイントを作ると、その後もたびたび大事な局面で打順が回ってくる。
例えば、巨人先発・山口が危険球退場となり、緊急登板した田中豊が牧に2ランを浴びて2点差に突き放された七回、直後のその裏の攻撃は、亀井、中島と続く打順だった。

さらに、2-3と1点差に詰めて迎えた九回裏も1死から亀井、中島。
結果は2人とも2打席連続凡退で、流れを引き寄せることすらできずに終わった。

もし、亀井、中島が打ち、せめて同点に追いつくことができていたら、きょうのBlogはこう締め括るつもりだった。
――最近の巨人はなかなか波に乗れなかったが、こうしてベテランが数少ないチャンスをものにできるのもチーム力のうちだろう。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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