『ワンダーウーマン 1984』(WOWOW)😉

Wonder Woman 1984
151分 2020年 アメリカ=ワーナー・ブラザース

ワーナー・ブラザースの〈DCエクステンデッド・ユニバース〉シリーズ9作目、ワンダーウーマンが登場する作品としては4作目、ワンダーウーマンが主役の作品としては2作目に当たる。
ワンダーウーマンが初登場した『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)、脇に回った『ジャスティス・リーグ』(2017年)はあまり面白くなかったが、ガル・ガドット演じるワンダーウーマンは非常にカッコよく、初めてピンで主役を張った『ワンダーウーマン』(2017年)はシリーズ一番と言っていい出来栄えだった。

その正統的続編である本作は、時代を前作の第一次世界大戦が起こった1910年代から、オリジナルのテレビドラマ『ワンダーウーマン』(ABC、CBS/1975〜1979年)に近い1984年のアメリカに変更。
米ソ冷戦を背景に、全世界が核戦争の危機にさらされる最中、ワンダーウーマンが大活躍する姿を描いている。

敵役はテレビ番組で有名人に成り上がった石油会社ブラック・ゴールドの経営者、マックスウェル・ロード(本名はイタリア系のマックスウェル・ロレンザーノ=ペドロ・パスカル)で、この男が望みが何でも一つだけ叶う魔法の石を手に入れ、「俺に石の能力を与えてくれ」と望む。
こうして他人の望みを一つだけ叶えられる能力を身につけたマックスは、傾きかけた自分の会社を建て直し、全米各地で石油を掘り当て、さらにテレビ放送を通じて全世界に「あなたの望みを叶えてあげますよ」とメッセージを送る。

香港のウェイトレスが「有名になりたい」とつぶやいて群衆が店に押し寄せたり、中東のテロリストが「核兵器がほしいぜ」と言い出したりして世界中が大混乱に陥る中、アメリカ大統領(スチュワート・ミリガン)が「ソ連を上回る核ミサイルを100発以上配備してくれ」とマックスに懇願。
これが実現した途端、すぐさま偵察衛星で発見したソ連が先制攻撃をかけようとアメリカに向かって核ミサイルを発射する。

という具合に、お話のスケールはまことに大きいのだが、いかんせんマックスという悪役キャラが迫力に乏しい。
ダイアナ(ワンダーウーマン)の友だちから石の力を借りてマックスの相棒となるバーバラ・ミネルバ(クリステン・ウィグ)も魅力的とは言えず、最終的には元通りのお人好しに戻ってしまうことも容易に察しがつく。

クライマックスでの大逆転劇も万人が納得できるかどうかは微妙なところで、実際、劇場公開時は賛否両論だったらしい。
それでも、今回もまたガル・ガドットの頑張りでどうにか最後まで魅せ切った、ということにしておきましょう。

オススメ度(かろうじて)B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2021リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだ ったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

98『博士と狂人』(2019年/英、愛、仏、氷)C
97『追悼のメロディ』(1976年/仏)A※
96『デ・パルマ』(2015年/米)B
95『ブルース・スプリングスティーン 闇に吠える街 30周年記念ライブ2009』(2009年/米)B
94『ブルース・スプリングスティーン ライブ・イン・バルセロナ』(2003年/米)A
93『ブルース・スプリングスティーン ライブ・イン・ニューオリンズ2006~ニューオリンズ・ジャズ・フェスティバル』(2006年/米)B
92『ウエスタン・スターズ』(2019年/米)B
91『水上のフライト』(2020年/KADOKAWA)C
90『太陽は動かない』(2021年/ワーナー・ブラザース)C
89『ファナティック ハリウッドの狂愛者』(2019年/米)C
88『ミッドウェイ』(2019年/米、中、香、加)B
87『意志の勝利』(1934年/独)A
86『美の祭典』(1938年/独)B
85『民族の祭典』(1938年/独)A
84『お名前はアドルフ?』(2018年/独)B
83『黒い司法 0%からの奇跡』(2019年/米)A
82『野球少女』(2019年/韓)B
81『タイ・カップ』(1994年/米)A※
80『ゲット・アウト』(2017年/米)B※
79『アス』(2019年/米)C
78『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』(2018年/米)C
77『キング・オブ・ポルノ』(2000年/米)B※
76『怒りの葡萄』(1940年/米)A
75『パブリック 図書館の奇跡』(2018年/米)A
74『バクラウ 地図から消された村』(2019年/伯、仏)B
73『そして父になる』(2013年/ギャガ)A※
72『誰も知らない』(2004年/シネカノン)A※
71『歩いても 歩いても』(2008年/シネカノン)
70『東京オリンピック』(1965年/東宝)B※
69『弱虫ペダル』(2020年/松竹)B
68『ピンポン』(2002年/アスミック・エース)B
67『犬神家の一族』(2006年/東宝)B
66『華麗なる一族』(2021年/WOWOW)B
65『メメント』(2000年/米)B
64『プレステージ』(2006年/米)B
63『シン・ゴジラ』(2016年/米)A※
62『GODZILLA ゴジラ』(2014年/米)B※

61『見知らぬ乗客』(1951年/米)B
60『断崖』(1941年/米)B
59『間違えられた男』(1956年/米)B
58『下女』(1960年/韓)C
57『事故物件 恐い間取り』(2020年/松竹)C
56『マーウェン』(2019年/米)C
55『かもめ』(2018年/米)B
54『トッツィー』(1982年/米)A※
53『ジュディ 虹の彼方に』(2019年/米)B
52『ザ・ウォーク』(2015年/米)A※
51『マン・オン・ワイヤー』(2008年/米)B※
50『フリーソロ』(2018年/米)A
49『名も無き世界のエンドロール』(2021年/エイベックス・ピクチャーズ)B
48『ばるぼら』(2020年/日、独、英)C
47『武士道無残』(1960年/松竹)※
46『白い巨塔』(1966年/大映)A
45『バンクーバーの朝日』(2014年/東宝)A※
44『ホームランが聞こえた夏』(2011年/韓)B※
43『だれもが愛しいチャンピオン』(2019年/西)B
42『ライド・ライク・ア・ガール』(2019年/豪)B
41『シービスケット』(2003年/米)A※
40『6才のボクが、大人になるまで。』(2014年/米)A※
39『さらば冬のかもめ』(1973年/米)A※
38『30年後の同窓会』(2017年/米)A
37『ランボー ラスト・ブラッド』(2019年/米)C
36『ランボー 最後の戦場』(2008年/米)B
35『バケモノの子』(2015年/東宝)B
34『記憶屋 あなたを忘れない』(2020年/松竹)C
33『水曜日が消えた』(2020年/日活)C
32『永遠の門 ゴッホが見た未来』(2018年/米、英、仏)B
31『ブラック・クランズマン』(2018年/米)A
30『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』(2019年/米)A
29『徳川いれずみ師 責め地獄』(1969年/東映)C
28『残酷・異常・虐待物語 元禄女系図』(1969年/東映)B
27『徳川女系図』(1968年/東映)C
26『狂った野獣』(1976年/東映)A
25『一度死んでみた』(2020年/松竹)B
24『ひとよ』(2019年/日活)C
23『パーフェクト・ワールド』(1993年/米)B
22『泣かないで』(1981年/米)C
21『追憶』(1973年/米)B
20『エベレスト 3D』(2015年/米、英、氷)B※
19『運命を分けたザイル』(2003年/英)A※
18『残された者 北の極地』(2018年/氷)C
17『トンネル 9000メートルの闘い』(2019年/諾)C
16『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(2012年/米)A※
15『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019年/仏、比)A
14『ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン6』(2018年/米)C
13『大時計』(1948年/米)B
12『汚名』(1946年/米)B
11『マザーレス・ブルックリン』(2019年/米)B
10『エジソンズ・ゲーム』(2017年/米)C
9『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年/米)C
8『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年/米)B
7『ジョン・ウィック』(2014年/米)C
6『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010年/米)C
5『宇宙戦争』(2005年/米)B※
4『宇宙戦争』(1953年/米)B※
3『宇宙戦争』(2019年/英)B
2『AI崩壊』(2020年/ワーナー・ブラザース)B
1『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年/松竹)C

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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