巨人〝無観客キャンプ〟初日はアツかった⚾️🌞💦

サンマリンスタジアム一塁側

例年通り、巨人の宮崎キャンプ初日、宮交バスでサンマリンスタジアム宮崎へ行ってきました。
すでに前日にテレビニュースで見ていたとは言え、「無観客です」と言う立て看板を目にすると、改めて寂しさが込み上げてくる。

例年、イベント用のステージ、飲食や名産品の出店が並ぶスペース

あたりを見回しても、例年ならファンサービス用のステージ、飲食や名産品の出店が並ぶところに人っ子ひとりいない。
何だか、キャンプが行われていない時期の画像のようですね。

球場正面玄関の歓迎の看板、原監督専用の移動車両

しかし、それでも、グラウンドの練習には活気がありました。
ホントにもう、ファンのみなさんが見られないのがもったいないぐらい。

午前中のノックでは、今年二軍から一軍に昇格した村田修一コーチが、岡本和真を左右に振って泥だらけに。
背番号25の先輩が、その背番号を受け継いだ後輩に「オラァ~ッ!」と吠えながら絞り上げる光景は、観客がいればさぞかし盛り上がったことでしょう。

チーム全体を見渡しても、選手たちがよく声を出しているのが印象的だった。
巨人は昔から、どちらかといえば黙々と練習するチームで、ソフトバンク・松田や西武・山川のようなパフォーマンスのできるタレントに乏しかったけれど、今年は変わりつつあるな、という気配を感じる。

こういう御時世なので、選手やチームの元気な姿は、テレビやネットを通してファンに届けるしかない。
だからこそ、自分が盛り上げなけりゃ、という自覚が選手ひとりひとりに芽生えているのかも。

投手陣では、A班(宮崎一軍)のほぼ全員がブルペン入り。
とくに、127球、ほぼ全球種を投げたドラフト1位新人・平内龍太、その平内に負けじと200球を投げ込んだ2015年のドラ1・桜井俊貴のハッスルぶりが目を引きました。

キャンプ序盤に肩を作ってからであればともかく、初日の球数が新人120球、若手200球以上に上った、というケースはあまり記憶にありません。
エース菅野がメジャーへ去るかもしれないいま、彼らがどこまで一軍の投手陣に戦力として食い込んでくるか、新たな興味が湧いた初日の取材でした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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