WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』183

「広島カープはまた巨人の〝カモ〟に逆戻りしてしもうたんかのう」
と、強気で鳴る広島OB評論家からすら、最近はそんな弱音が聞かれる。

〝球界の盟主〟を呑んでかかっていた2016~18年の3連覇も今は昔。
今季、巨人戦の対戦成績は2勝6敗1引き分け(12日現在)と、貯金4を献上している体たらくだ。

7月14~16日には、マツダスタジアムで11年以来9年ぶりとなる本拠地での巨人戦同一カード3連敗。
これは地元カープファンにも大きなショックを与えた。

緒方孝市前監督時代のカープは、とにかく巨人戦に強かった。
そのことが、他球団にとっても大きな脅威になっていたと思う。

実際、緒方監督就任1年目の15年に15勝10敗と巨人戦に勝ち越してから、3連覇した16年13勝12敗、17年18勝7敗、18年17勝7敗1引き分けと、巨人のほうが完全な〝お得意さん〟状態。
連覇がストップし、4位に終わった昨季でさえ、巨人戦は14勝10敗1引き分けと〝格下扱い〟している。

なぜ、今年になってこんな逆転現象が起こったのか。
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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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