外出自粛でも運動不足は解消したい

荒川赤羽桜川緑地の桜並木はいまが見ごろ

一口に「不要不急の外出」と言うが、「不要不急」とは一体何なのだろう。
今朝も散歩の最中、地蔵通りのドラッグストアの前を通りかかったら、開店1時間前の9時から行列ができていた。

みなさんマスクをつけてはいるのですが、「マスクの入荷予定はありません」と書かれた貼り紙の前で、鼻先がくっつきそうな距離でおしゃべりをしている。
これこそ「不要不急」の外出、しかも「濃厚接触」じゃないのかな。

感染拡大を防ぐため、都民が外出自粛に努めることは確かに重要だ。
しかし、朝から晩まで家に引き籠もっていたら、運動不足になり、血流や新陳代謝も悪くなり、心身ともにフラストレーションが溜まってしまう。

最近、いいトシをした親子同士のDV(家庭内暴力)が頻発し、子殺し、親殺しに発展するケースが絶えない。
これも、(大概は狭い)同じ家・部屋で暮らし、一日中顔を合わせていることによるストレスが大きな要因だろう、とぼくは考えています。

そう言う自分は一人暮らしで、いまやほとんど独居老人。
こんな人間が一日中自宅に引き籠もっていると、読書や映画やスマホのゲームで時間を潰すのにも限界がある。

どうしても気分が内側を向き、思い出したくもない記憶を蒸し返して、ああしておけばよかった、こうしておくんだった、などと、しばしばひとりで悶々としたりして。
こういうときこそ、外の空気を吸い、汗を流してスカッとしたい。

というわけで、きょうは久しぶりにロードバイクでサイクリング。
新型コロナウイルスは飛沫感染ではあっても空気感染ではないから、むしろ運動をやる場合は堂々と外出できるし(と思う)。

例によって、自宅から赤羽に行き、新荒川大橋のたもとから荒川河川敷に出て河口を目指す、といういつものコース。
ここに来るとやはり同好の士が多く、彼らサイクリストの姿を見るだけも気分が高揚しますね。

本日の走行距離は50.9㎞。
次回はもう少し伸ばそう。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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