令和初試合で、初安打、初打点、初本塁打、初完投勝利を取材した

東京ドームのプレスルームに置かれていた、きのうときょうの読売新聞号外

きのうの「平成最後」の試合には行ってないんですが、きょうの「令和最初」の試合はちゃんと取材してきました。
私が野球記者生活の大半を過ごした東京ドームで巨人戦が行われているとなれば、新たな時代の幕開けに休むわけにはいかない。

まあ、世の中がこれだけ改元の話題一色だと、根がヘソ曲がりなA先生としては、いささか辟易しているというのも正直なところなんだけどね。
ただ、こういう節目の試合にしっかり勝つのはやっぱり巨人、さすが原監督。

しかも、試合内容も令和の初物づくし。
14時ちょうどに試合が始まると、14時6分に早速坂本勇が令和初ヒット、14時12分に亀井が令和初タイムリー&坂本勇が令和初得点、14時30分には坂本が令和初ホームラン!

さらに、もう時間まではチェックしていなかったけど、エース菅野が令和初の完投勝利。
そんなもの全部たまたまだろ、きょうが令和元年の初日じゃなかったら誰も騒がないだろ、なんて、思っていても言っちゃいけません(思ってないよ!)。

試合後の会見で、そんなもろもろの話題を振られた原監督はこの一言。

「天に感謝ですね!」

いよっ、久々の若大将節!
こういうコメントをごく自然に口にできるところが、選手時代からスターであることの証かな。

…おっと、こんなこと書いちゃ、まるでスポーツHのSペンじゃねーか。

ちなみに、平成元年(1989年)最初のホームランは現監督の原さん。
これについて聞かれた坂本勇は、「知らなかったです」と一言。

同じく最初の完投勝利は、いまの菅野と同じ背番号18を背負った桑田さん。
この話を振られた菅野も、「偉大な先輩、偉大な投手ですから」と言葉少な。

こういうとき、「イエーイ!」なんて言う選手は巨人にはいない。
いてもいいとは思うけど、それが巨人らしさなのかな、と思います。

なお、30年前の平成元年初、きょうの令和元年初の両方とも、A先生は記者席で見ていました。

天に感謝ですね! 

…と、いうことにしておきます。
ついでに書いておくと、平成元年の記者席はよかったなあ。

こう書いてこそ、東スポ『赤ペン‼︎』のA先生でしょう。
ぬはは。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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