ベイスターズの連敗ストップを取材した

今朝の日刊スポーツ4面に掲載されていた写真。見出しの「年」の下にいるメガネの横顔が私。

今朝起きて日刊スポーツをめくったら、DeNA・ラミレス監督の囲み取材の写真にA先生が写り込んでいました。
真面目な顔をしているところで良かったとホッとしたり、金髪もいまぐらいの濃さだと黒髪みたいに写るんだなと思ったり。

さて、きょうのベイスターズは連敗をストップできるのか。
東京ドームで巨人戦の試合前に永池内野守備走塁コーチをつかまえ、何か明るい材料はないかと聞いたら、こんな答えが返ってきた。

「きょうから石川、乙坂が(二軍から)上がってきます。
石川はスタメンで行くと思うんで、雰囲気を変えてくれるんじゃないかな。

(打撃不振の)宮﨑の使い方はいままでどおりで、彼もスタメン。
負けてる間は(エラーが多いとか)いろいろ言われますけど、ちょっとしたきっかけさえあればまたチームも上がってくるはず」

ラミレス監督も試合前の囲み取材で、「きょうは石川が2番」ときっぱり。
試合前のミーティングでは、田代チーフ打撃コーチが「こういうときこそ攻める気持ちを前面に出して、ファーストストライクから積極的に打っていこう!」とゲキを飛ばしたそうです。

その結果、石川が見事首脳陣の期待に応え、先制点につながる貴重なヒット、いったん逆転されてから試合を引っくり返す決勝2ラン・ホームラン!
さらに、3安打猛打賞のおまけ付きという大暴れ。

試合後のラミレス監督、開口一番のセリフが傑作でした。

「いままで長い間、ずっと悪い夢を見ていて、いまやっと目が覚めた感じだよ。
さあ、みんな、スマイル、スマイル!」

ラミレス監督は10連敗したきのうの試合後、きょうの巨人先発・山口との過去の対戦データを入念に調べた上、急遽石川の昇格を決めたんだとか。
なるほど、だから試合後の会見に出てくるまで30分もかかったのか。

ちなみに、石川が昇格の知らせを聞いたのは、二軍の日本ハム戦が行われた鎌ヶ谷からの帰りだったそうです。
それも車ではなく、「電車の中で聞きました」いうからちょっとビックリ。

そんな庶民的な(?)15年目のベテランの活躍で連敗を10でストップ。
この勢いを明日からの本拠地ハマスタでのヤクルト3連戦につなげたいところ、ではあるんだけど、ラミレス監督はイタズラっぽく笑い、こう言って会見を締め括った。

「明日は雨だね」

ちなみに日本語でした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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