『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(WOWOW)😉

Venom: The Last Dance
109分 2024年 アメリカ=ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このシリーズはマーベル印の中では割と気に入っているほうで、第1作『ヴェノム』(2018年)、第2作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021年)ともにWOWOWでチェックしている。
本作ではヴェノムらシンビオートの創造主ヌル(アンディ・サーキス)が登場し、エディ・ブロック(トム・ハーディ)&ヴェノムと対決する。

ヌルは宇宙の果ての牢獄らしきところに幽閉されており、この扉を開けるにはエディとヴェノムの持つ特殊な鍵コーデックスを手に入れる必要があった。
そこでヌルは怪物ゼノファージの群れにエディたちを追わせる…というオープニングの説明はわかりにくいが、わかったことにして観ていても何ら問題はない。

一方、米軍特殊部隊のストリックランド将軍(キウェテル・イジョフォー)もエディを殺し、ヴェノムを確保しようと狙っていた。
政府は密かにシンビオートを研究する施設を作っており、これがUFOマニアの聖地として有名なネバダ砂漠〈エリア51〉、という設定はSF映画のオールドファンにはうれしい。

クライマックスはここでシンビオートの大群vsエディ&ヴェノム+エリア51チームの対決となる。
エディたちの活躍もさりながら、シンビオートたちが51チームの女性科学者、テディ・ペイン(ジュノー・テンプル)、セイディ・クリスマス(クラーク・バッコ)に次々に寄宿して大暴れするシーンがなかなか爽快。

ご都合主義や強引な展開も目につくけど、笑いながら観ているぶんにはまったく気にならず、大いに楽しめます。
ただ、エンドクレジットが10分以上とあまりに長く、その後でやっと予告編映像を流しているところは感心できませんでした。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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